2008/09/27

オーロラ発生"ACTIVE"の夜 -初めての体験-


州境を離れて第一目標のイーグルプレインズへ。約100km、雨雲と一緒にひた走る。大雨の中到着し、久々に飲んだコーヒーの美味しかったこと!

雨雲が通り過ぎると、美しい虹が現れた。

この日は、滞在中最もオーロラが活発になる"ACTIVE"の予報が出ている。最高の日の目的地は、チュームストーン。谷に掛かるオーロラが見てみたい。295kmのドライブだ。

遅くとも1時には目的地に到着していた。焦りを押さえて、先を急いだ。


目的地まではまだまだ。しかし頭上には一筋の光が見えている。「来る!」

道路から少し入れる場所を探し、車を止める。柔らかな光が東から西に延びている。フッシュアイを使ってギリギリレンズに収めた。

"ACTIVE"なのに随分と静かな物だ。イヤイヤ、これから来るのか。暫く、こんな写真で遊んでいると、西の端に、一際明るい塊が見えた。その塊は、どんどん自分に向かって近付いてくる。


一筋の光は幾重にも分れ、カーテンのようにヒラヒラとなびいている。よく、オーロラは音を発すると言われるが、目の前で繰り広げられる光のカーテンから「サラサラ」と音が聞こえてきそうな感じがする。
頭の上いっぱいに広がった光のカーテンは、東の方に去っていく。


頭上から東の空に掛けて激しくオーロラがなびく。渦を巻いたり、カーテン状になびいたり、言葉でも、写真でもその光景は伝えられない。

http://www.panoramio.com/photo/14450144

光の塊はどんどん東に去っていく。あの塊の下では、さっきまでのような光景が繰り広げられているに違いない。いつもならば、これで第一波が終了するのだが、この日は全く違っていた。

この光は消えることなく、頭上に止まり続ける。

そして、今までに見たこともない光景を目撃することになった。

今日から4日まで海外取材で留守にします。この間、更新はお休みさせて頂きます。

2008/09/26

前日のフォローです-アークティックサークルのオーロラと州境の風景-


この晩は、太陽風の影響でオーロラが活発になり始める夜。アークティックサークルのモニュメント上空を荒れ狂うオーロラ・・・をイメージして、後ろ髪を引かれながらカリブーの群れに別れを告げた。

が、結局、雲が多くてこんな写真しか撮れなかった。翌朝、ニュージーランドから来たカップルが来て、男性の方が素っ裸の写真をとっていた。さすがニュージーランド人!(彼女の隣で自分もシャッターを切った)

結局、この晩移動したことで、カリブーを間近で撮影するチャンスを逃した。たとえ粘っていても、正否は保証できないのだが、それでもチャンスをみすみす逃した自分に対し、後悔の念が込み上げてくる。


3日間を州境で過ごし、本当に最後の瞬間。これから1000km走って、ホワイトホースに戻らなくてはならない。そんな時に限って、雨が降っている。

雨のデンプスターハイウエイ、それも夜のドライブ。以前の苦い経験から、完全にトラウマになっている。すさまじく憂鬱気分だ。

暫く車を止めて躊躇していると、雨の塊が過ぎ、次第に日差しが差し込んできた。左の黒い部分はまだ雨が土砂降り、右の岩肌は水分が反射して微妙な色に輝き始めた。



数分後には完全に雨雲が去り、太陽に照らされた何とも言えない不思議な空間が現れた。まるでどこか違う星(本物は見たことはないが)の風景のようだ。

良い物を見せて貰い元気百倍。ホワイトホースに向けてスタートを切る。そう言えば、昨日の「観察ポイント」とはこの場所のこと。襲われたカリブーも、この場所から撮影した。

さぁ出発だ、双眼鏡で遠くの山を観察すると、次々とカリブーが集結しているのが見える。季節移動が本番を迎えたようだ。

2008/09/25

オリンパスが作るとこうなる-マイクロフォーサーズ-

週末留守にしている間に、興味深い製品が発表された。8/5に紹介した新しい規格「マイクロフォーサーズシステム」を現実化したのが9/12に紹介したパナソニックの初号機。残念ながらG1には、特別な驚きはなかった。
現在ドイツで開催されている「フォトキナ2008」で、発表されたのがこのモックアップ。詳細は未発表のようだが、これくらい思い切ったデザインでなければ新規格の存在意味がない。

ボディサイズは、幅118mm、高さ62mm、厚さ24mmといったところか。色もお洒落で、質感も良さそう。さらに煮詰めた完成品が楽しみだ

モデル名はEシリーズを継承して、4桁の名前が与えられると予想。モデル名はズバリ『E-5000M』、Mはマイクロフォーサーズ機を意味する。

高級コンデジがライバルになるだろうが、レンズを揃える楽しみ、既存のEDレンズを使用できるアダプターの存在など、ライバルにないアドバンテージを持っている。

バリエーションでアウトドアユースに思い切り振った、マットブラックかマットグリーンの防塵防滴モデルも追加されたら嬉しいな。

カリブー観察3日目 -これも現実-


カリブーの観察を初めて3日目。
ユーコン準州とノースウエスト準州を隔てる山並みが、一番低くなっている場所を道路がつらぬいている。人間にとって道路を造りやすい場所は、カリブーにとっても山脈を抜ける絶好のコースでもある。そして、カリブーを狙ってグリズリーベアーもやってくる。人間にとっても、動物にとっても、大切な場所だ。

この場所は相対的に低いだけで、高台で広く見渡せる絶好の観察ポイントでもある。崖の上から覗いてみると、数羽のカラスが黒い塊に群がっている。双眼鏡で覗いてみると、それはカリブーの死骸だった。前日、道路脇を歩いていたグリズリーが、カリブーの寝込みを襲ったのだろう。周囲の血痕が壮絶な光景を連想させる。

暫く見ていると、小さなカリブーがやって来た。周囲を数周歩き回ると、カラスに脅かされて草原に消えていった。もしかしたら、身内だったのだろうか。

http://www.panoramio.com/photo/14395556

数時間後、道路脇に数台の車が止っていた。その横にはカリブーの頭が・・・。地元グーチン族のハンターがカリブーを仕留めたのだ。この後、彼らはさらに3頭を仕留めた。数万年も前から、この関係は続いてきた。そして、これからも続いていく。

2008/09/24

待てど暮らせど・・・ -カリブーの季節移動-


秋、カリブーは南に向かって1千kmにも及ぶ季節移動を始める。時には、数千頭の集団が地響きを立てて移動するそうだ。それを一度でも見てみたい。ユーコンの北の端、ノースウエスト準州との州境ならば、季節移動のコースになっているので目撃チャンスがある。

しかし、決まったコースがある訳ではなく、群れによってコースも違う。いくら待っていても空振りになる可能性は高い。

州境に到着して、双眼鏡で遠く(約3~10km)をチェックする。すると、遙か遠くから黒いごまのような40頭ほどの集団が近付いてくる。しかし途中からコースを変え、東(ノースウエスト準州の方向)へ、山の裏へと消えていった。その群れを追って数時間、同じ道を行ったり来たりしたが遂に発見できず。

その夜は、アークテックサークルでオーロラを撮影するために、その場を後に。翌朝、再び車を走らせて、捜索開始。すると、すれ違う車から人が降りてきて、「この先で40頭くらいの群れがいたぞ。」と教えてくれた。直ぐにその場所に向かうと、遙か遠くにその群れの後ろ姿を発見。どんどん遠のいていく。

「あ~、アークテックサークルにこだわるんじゃなかった」と後悔。ガッカリして車を走らせていると、一頭のカリブーを発見。それがこの一枚だ。


車を止めてこんな感じで観察する。すると、すれ違う車が止って、身を乗り出したドライバーが「後ろにも注意しろよ! この季節はカリブーを狙って集まるグリズリーがたくさんいるからな。」と。何て親切な方だろう。

http://www.panoramio.com/photo/14366481

双眼鏡の先には、こんな光景が。ファーストコンタクトに失敗した翌日、遙か遠くから、続々と集まるカリブーの大集団を発見。200~300頭はいるだろうか。真っ直ぐに自分の方向に向かってくる。胸をときめかせて、その瞬間を待つ。

カリブーの集団は、先方に4-5頭のリーダーがいて、群れの安全をチェックしながら前進する。その後方には1~3kmの長い列、とっても自由気ままに餌を食べながら、群れはバラバラに、それでいて集団としてまとまりながら続いている。群れが余りばらけてしまうと、リーダーは止って群れをまとめる。先頭と最後尾は離れているのに、何らかのコミュニケーション手段があるのだろう。(このリーダーシップ、日本の政治家も見習って欲しい!)

昼過ぎに発見した群れは、結局日が暮れるまで通過することはなかった。翌朝戻ってみると、カリブーは同じ場所で夜明かししたようだ。しかし、途中からルートを変えて、遠くに消えていった。

またも空振りに終わったが、半日もカリブーの移動を観察できたことは、それはそれで有意義な経験。もし次回があるのならば、予想されるコースに監視テントでも張って、観察するしか方法はないようだ。手つかずの平原を移動するカリブーを観察するには、航空機でなければ不可能。しかし、必ず出会う補償もなく、お金も掛かる。しかし、道路に沿ってまつ方法ならば、リーズナブル(と言っても気軽には行けないが・・・)で、持久戦にも耐えられる有効な方法だ。

2008/09/23

間隙を突いてE-50(仮名)発表 -70-300mm/F4.0-5.9もGood!-

無事に取材から戻りました。この4日間の走行距離は1593km、1日換算で平均400kmの走行でした。
取材の間隙を突いて、E-3とE-520の中間機種が発表に。デザインはミニE-3の雰囲気、サイズはコンパクトで、携帯性も良さそう。
間違いなく安定した天候にならばE-3よりも活躍するカメラになりそう。個人的には新モデルに合わせて、新型大容量バッテリー導入を切望する。もちろん、互換性がなくても結構!
・・・でも良かった、どうやらE-3を2機も揃えたことに対する後悔は生まれてこないようだ。
敢えて言わせてもらえば、14-54mmが付いているのは次期モデルには可愛そうな気も・・・。

http://www.panoramio.com/photo/14341084

ED70-300mm/F4.0-5.6、結構使えます。もちろん300mm/F2.8が良いことは分っているし、50-200mm/F2.8-3.5の実力も分っている。その中でも、手持ちで600mmの超望遠が可能になる安価なED70-300mm/4.0-5.6のコストパフォーマンスはかなり高い。

上の写真は、今回、久慈川の河川敷で撮影した一枚。仮面ライダーを思い出します!

2008/09/20

ハクトウワシのテイクオフを撮る!(3) -ファイナル-

しつこくて済みません! これが最後のハクトウワシです。

『ベストショット』を切り出してみました。オリンパスのズイコーレンズは、テレコンを装着しても極端な画質低下がないので、ご覧のような手に取るような映像が可能になる。もちろん、ED300mm/F2.8のポテンシャルが高いことは言うまでもない。本当に惚れ惚れするレンズだ。

http://www.panoramio.com/photo/14223259

次のカットがこれ。テレコンを付けていなければ、楽々画面に入ったが、それはそれ、これはこれ。ワンチャンスを、狙い通りに切り取れたのだから・・・。

ところで、18日の連続写真では、飛び立った後に下降しながら飛び去っている。一方、今回は下降することなくほぼ平行に、見上げているのでグングン上昇しているように見える。この違いは、止っている枝だの太さによるものだと思う。最高のポジションに被写体を収めるには、そんなところに注意が必要だ。

さすがの超望遠の1200mmでも、枝の太さまでは判断できない。今回は8倍の双眼鏡を持参したが、帰国後に10倍の双眼鏡(オリンパス10×42 EXWP)を購入した。これなら枝の太さまで、よく見えるに違いない・・・もんネ!

それから、連射速度がもう少し速ければ、この間のカットも収められたと思う。次期モデル(E-4 or E-5?)に期待する。

これからパラグライダーの取材に出ます。静岡、伊豆と回って4日間ほどお休みしますので、ご了承下さい。

2008/09/19

ハクトウワシのテイクオフを撮る!(2) -今回のベストショット-

もっとピンがあった大きな絵が欲しくて、300mmにEC-20を装着。これで300×2×2で1200mmの超望遠が可能。これがオリンパスのアドバンテージだ。

新たなハクトウワシを見つけて、またひたすら飛び立つのを待つ。1200mmともなると、マニュアルで合わせてもチョットした衝撃でもピンとがずれてしまう。 待つ間も、何度もフォーカスをチェックするために試し撮りを繰り返し、拡大再生で確認する。

それから新たな問題も。レンズの重さに耐えられず、雲台のボールジョイントを止めているネジが緩んでガタガタになってしまった。これでは、どんなに努力しても無駄。ばらしてみると、6角レンチが必要、でもそんな工具を持っているはずがない。
道行く車を止めて聞いても、近所の家を訪ねてもラチが明かず、仕方なく15km離れた町まで戻ることに。ところが、この日は日曜日で工具を扱っている店が休み。なんてこった。スーパーマーケットのおじさんに頼み込んで、レンチを借り落着した。


http://www.panoramio.com/photo/14221416

再び、同じ場所に戻り、カメラを構える。待つこと小一時間。すると、もう1羽が飛んできて、仲良く並んだ良い感じに。チョットした空きに、手前のハクトウワシが飛び立ってしまい、チャンスを逸す。

さらに気長に待っていると、仲間同士で交信するように「キーキー」と鳴き始めた。チャンスは近いと直感。

やっとその時はやって来た。この写真は伸ばした翼の先端が切れてしまったのは残念。

http://www.panoramio.com/photo/14221415

今回の『ベストショット』

この一枚に辿り着くまで、4時間半以上を費やしたが、満足の一枚だ。シャッターを押すときにぶれてしまうのが心配で、リモートケーブルで連射した。

光の条件や背景の色でも、できあがる写真に随分と差があることを勉強した。この日は雲量が非常に多かったが、僅かな青空を背景になるように移動するだけでも、絵はかなり違った。

充分頑張って高い雲台を購入したが、欲しいところでぴたっと止らない。定価8万円もするカーボン製の三脚も、超望遠撮影ではかなり安定性が欠けることが分った。もっと頑丈な三脚と雲台の必要性、高価な機材には、それなりの意味があることを痛感した。

2008/09/18

待ってました!-ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm / F4.0-5.6 発売-

待ちに待ったオリンパスのレンズED 9-18mm/F4.0-5.6の発売日が発表された。昨年のトルコではE-510にED8mm/F3.5フィッシュアイを使用しましたが、少し重いことと、フィッシュアイなので写真がワンパターンになりがち。これはこれで面白いのですが・・・。

これで空撮用に購入したE-420と組み合わせれば、軽量で使いやすいこと間違いなし。何と言ったって、レンズ本体が275g、E-420が380g、合わせて655gは非常に魅力的。撮影の幅が広がります!


35mm判換算で18-36mmの焦点距離、手ぶれ補正が有効なシステムはオリンパス3兄弟(E-3/E-520/E-510)だけの大きなアドバンテージとなります。大きなセールスポイントになることでしょう。
以前発表された全体写真から、スタンダードレンズだし、定価5万円前後かな?・・・と勝手に想像していた。ところが断面図、DSAレンズ(大偏肉両面非球面)を見れば、このレンズの製造技術が生半可じゃないことが想像できる。「辰野」での国内生産というのも納得できる。
もちろん、発表直後に予約済みなので手元に届き次第、空撮用に持ち出したいと思う。楽しみ、楽しみ!
発売日:10月25日
定価:74,550円

ハクトウワシのテイクオフを撮る! -根気よく待つ、コツはそれだけ-


ただ木に止っているハクトウワシでは満足行かなくなり、テイクオフする瞬間を収めたいと考えた。何度か書いたが、これがなかなか飛び立たない。1度目は、向こう側に向かって飛び立ってしまい、背中しか移せなかった。1時間まった。
場所を変えて、正面に向かって飛び立ちそうなロケーションへ移動。毛並みの良さそうな写真写りの良いハクトウワシを捜すのも、大切な要素だ。
この三枚は、さらに1時間ほど待ったのかなのかな? ファインダーを通して見続けるのは結構疲れる。そこで、双眼鏡で見ながら、リモートケーブル撮影に切り替えた。
飛行する方向の確信が持てなかったので、300mmだけでテレコン装着しないで撮影、トリミングした。
いまいちピンが来ていなかったので、次のチャンスを待つことに。<明日へ続く>

待ってました!(その2)-イチロー8年連続200安打達成-

後半の驚異的なペースで8年連続200本安打の大記録を達成、200本目は何ともイチローらしい内野安打。
残り15試合で張本さんの記録に並ぶことも見えてきた。凄いぞ、イチロー!

2008/09/17

「エッヘッヘッ、答えは3羽じゃ!」-ヘインズのハクトウワシ談-


ハクトウワシ。とにかく、ジッと同じ場所に止まっているので、飛行するハクトウワシがなかなか掴まりません。今回、そのタイミングを待って長時間観察したので、飛ばない間もいろいろな表情を見せていることを知りました。

その中でも、一番ユニークな一枚がこれ。凄みをきかせているような、「エッヘッヘッ!」と声が聞こえてきそうです。

9月11日の一番最後の写真、写真へのアクセスが意外に多いのでビックリしています。

パノラミオで見てみると上下に2羽いるのは、確認できると思います。実は、下段のハクトウワシの横にももう1羽いるんです。その部分を切り出してみました。

木の裏側にも数羽いるのですが、写真で確認できるのは3羽、これが答えです。

2008/09/16

オーロラに遭遇した6日目の夜-イーグルプレインズ周辺-


ユーコンに到着したその夜から、太陽風の強弱に関わらず、夜0時頃にはカメラをセットしてオーロラを待った。二夜連続で空振りに終わり、一路北に進路を取った3日目、Fox湖の湖畔に車を止めて準備完了。湖面に映るオーロラ狙いだ。

・・・が、待てど暮らせど、その瞬間は訪れず。眠気に負けて、この場を立ち去った。三連敗の夜。

http://www.panoramio.com/photo/14164878

一向にオーロラが現れないまま、6日目の夜を迎えた。この日は、更に北進し北緯66度33分の北極点付近まで移動。北極点到達を前に、イーグルプレインズで給油のため車中泊する。着後、一段落した頃、北の空に一筋の光を発見。

「これは来る!」と判断して、更に車を北に向けて走らせる。視界が開けている場所を探し、真っ暗な道の横に止めて撮影を開始。この日の発生予想は「QUIET」で、余り活発なオーロラは期待できない予報なのだが・・・。

一筋の光はどんどん強さを増していく。端の方から強く、一際明るい光がどんどん手前に流れてくる。「くるぞ!」

まずは、E-3に付けたままのED12-60mm/F2.8-4.0の広角側の明るいところで撮影。(ISO320、シャッター速度15秒)

http://www.panoramio.com/photo/14164880

頭上いっぱいに広がったオーロラ。「このまま光の中に吸い込まれてしまうのでは」、とさ思えてくる。この広がり感を出したくて、今回はED11-22mm/F2.8-3.5をオーロラ撮影のためだけに持ってきた。これでもまだ足りない感じだが、真上に向けてシャッターを切る。(ISO320、15秒)

http://www.panoramio.com/photo/14164883

次から次へと波の様に押し寄せるオーロラ、何がなんだか分らないてんてこ舞いの状況に。幾重にも光のカーテンが重なり、今まで見たこともない複雑な動きを繰り広げる。(ISO200、10秒)

通常、大きな波の後、流れて行ったオーロラは、専門用語で何というのか分らないが、戻ってくる事が多い。12日の写真はそれを待つ間に、三脚を立てタイマー撮影したもの。

結局、この日は3時過ぎまで粘ったが、再び大波は訪れなかった。諦めてイーグルプレインズに戻り、車窓からオーロラの静かな光を眺めながら寝袋に潜り込んだ。

2008/09/15

心配無用の好天続き!-カメラと一日中過ごすご機嫌な毎日-

出発前は連日曇天の長期予報だったが、行ってみたら大違い。連日、晴天で気持ちの良い日々が続いた。こんな暖かそうでも、時には3-4℃になるが、全然寒さは気にならない!
E-3と同時に発表されたED12-60mm/F2.8-4.0SWD、E-3のパフォーマンスを引き出すには無くてはならない標準レンズだと思う。旅に出るときに「どれか一本」となれば、守備範囲が広いこいつを間違いなく選ぶ。
こいつの能力には大変満足しているが、時にもう少しだけ広角側が欲しくなることもあるのだが・・・。

http://www.panoramio.com/photo/14139307

6日目、ロングドライブでイーグルプレインズ到着前に見た夕日。この写真はED300mm/F2.8で、太陽を切り取った。これでも時刻は20時12分、完全に日が暮れて星が輝く始めるのは23時近く。こんな夕日の後は、否が応でもオーロラへの期待が高まってくる。

オーロラが出るのは早くて日没後直ぐ、よく見ると薄く青白い光が見えているのだが気が付かない(見えない)場合が多い。活発になるのは、日によっていろいろ。だから、ホテルに宿泊するのはもったいないし、睡眠時間を捻出するのに苦労する。

今回は太陽風の強さが、後半にピークに。それもここ数ヶ月の中でも、かなり規模が大きい。案の定、今までみたオーロラとはひと味も、ふた味も違うオーロラを目撃、その写真は明日お見せしましょう!

2008/09/14

ドライブ中に出会った動物たち -ズイコーED300mm/F2.8-

ユーコンをドライブしていると様々な動物に出会う。出会おうとすると大変だが、予期せぬタイミングで彼らは登場する。それがまた楽しみでもあるのだが・・・。
今回はE-3の二台体制、一台にはED300mm/F2.8を装着し常に助手席に置いておく。動物を見つけると、静かに車を止めて(速度は、緊急停止ができる速度を維持しているので、かなり遅め)、カメラを構える。優れた手ぶれ補正のお陰で、600mm(35mm換算)を手持ち撮影できるので大変便利だ。

上の写真はカリブー。カリブーは数千キロを季節移動する幾つかの群れがあり、ユーコン州の北のはずれでそれを目撃するのが、後半のトピックスだ。このカリブーは住み着いた地モティ・カリブーで、季節移動する群れではない。

http://www.panoramio.com/photo/14101599

チュームストーン準州立公園で出会ったライチョウ。5-6匹で群れを作っていた。この群れには、5日後に再び会っている。チュームストンでオーロラ撮影を終え、空き地に車を止めてそのまま熟す熟睡。朝目が覚めたら、車の周囲をあの時のファミリーが歩き回っていた。

http://www.panoramio.com/photos/original/14101601.jpg

ライチョウのファミリーに会った翌日、ドーソン周辺で撮影。鳥には詳しくないが、今回「The SIBLEY FIELD GUIDE TO BIRDS of Western North America」(ISBN: 9780679451211)という図鑑を購入。四苦八苦し調べたところ「Gray Jay」だと思うが・・・。因みに、カナダで購入するよりも、紀伊国屋で購入した方が安かったのにはガッカリ。

http://www.panoramio.com/photo/14101605

車で走っていると、道路脇に、こんな動物を頻繁に見かける。後ろ足でしっかり立ち上がって、日向ぼっこをしているよう。これは「Arcitic Ground Squirrel:極北地リス」(だと思う)、まるまる太って、極めて栄養状態は良さそうだ。

話は違うが、1996年のある日、車庫に向かう道路上で子猫を拾い、名をキミコと命名した。当時テニスに夢中になっていたので、引退宣言をした伊達公子さんから名前を頂いた。

12年が過ぎ、キミコは我が家の欠かせない一員になった。昨年から腎臓を患っていて、ここ2-3ヶ月はかなり悪化していた。ユーコンから帰国しても出発前と変わら様子だったが、待っていたかのように一昨日病状が急変、病院からの帰りに死んでしまった。

折しも、2008年は伊達公子さんが復帰し、あのライジングボールが戻ってきた。ご本人とは全く関係ないが、何とも不可解な出来事か。キミコよ、君がいた12年と数ヶ月、とても楽しかったヨ。有り難う!

2008/09/13

今年の熊さんは、大食い!-μ1030SWでグリズリーを激写-


ユーコンに着いた翌日には、アラスカ州ヘインズにいた。一昨年は雨が降っていたので人影もまばらだったが、今年は天気が良かったのでサーモン目的の釣り人が多かった。遡上するサーモンをカウントするために、川がブロックされていて、サーモンは限られたゲートを通過する。これをカウントする訳だ。

当然、それを知らないサーモンは、下流からゲートを通って上流に向かう。このゲート周辺にはたくさんのサーモンが滞留している。それを目当てに、グリズリーベアーがやってくる。
殆ど入れ食い、食べ放題・・・贅沢なことに一匹を食べ尽くすのではなく、「ガブッ」と(それも肉付きのいい腹をガブリ、特にイクラが好物のようだ)二・三度噛みつくと、棄てては次のサーモンを捜す。これを数十分繰り返すと、思い思いのルートで山に帰っていく。
ところで、今回はオリンパスμ1030SWも持参した。目的は、ムービーモードで面白い映像を狙った。

video


グリズリーが通りそうな場所に、μ1030SWを置いて録画。狙い通りならば、直ぐ上をまたいだり、思い切りけっ飛ばしてくれたら最高だ。象が踏んでも壊れない1030SW、グリズリーのキックくらいで壊れるはずがない!

が・・・何度もチャレンジしたが、思い通りの映像はなかなか撮れなかった。

http://www.panoramio.com/photo/14071620

ビビリながら最接近、μ1030SWをこんな感じで設置した。後はこちらに来るのを願うばかり!

2008/09/12

パナソニックから突然G1登場!-マイクロフォーサーズ初号機-


8月5日のブログで紹介した「マイクロフォーサーズシステム規格」。今日(12日)、突然パナソニックがマイクロフォーサーズ初号機となる「DMC-G1」を発表した。



光学ファインダーを廃したミラーレス構造、ファインダー(144万ドット相当)と3.0型可動式液晶モニター(46万ドット)のWライブビュー、1210万画Live MOSセンサー、従来の4:3に加え16:9や3:2のアスペクト変更も可能、重量約385g(本体)とギミックが満載だ。


カラーは、ブラックに加え、ブルー、レッドを用意する。価格は79800円前後、2008年10月31日の発売予定。

同時に、フォーサーズ規格のレンズを装着するのに必要なマウントアダプター(DMW-MA1)も発表している。価格は16,800円前、後発売時期は10月下旬。

※画像はパナソニック DMC-G1のホームページより

いずれ、オリンパスもマイクロフォーサーズモデルを投入するだろうが、想像から現実に。具体的な方向性が見えてきた。

至高のアークティックドライブ -デンプスターハイウエイ-



車を止めると、空にはオーロラが広がる。こんな夢のようなドライブを満喫してきた。

今回の旅はキヤンプを想定していたので、カメラのバッテリーは11本用意した。一応走行中に充電できるようにと、インバーターも持参した。ところが、問題が発生。車のアクセサリーソケット経由で充電するのだが、日本車とアメ車は微妙にソケットの形状が異なり、最悪ソケット内に部品の一部を残して使用できなくなってしまう。詳細はエレメントの付き合い方で紹介しているので、参照して欲しい。

それを知っていたにも関わらず、最悪が起こってしまった。さらに、思いの外バッテリーの消費量が激しく、4日目にして残り4本になってしまった。ライブビュー、夜間のオーロラ撮影と、過度な使用がたたったのか?

ここで、今回の日程を紹介しよう。(地図中の番号が宿泊した場所)

到着後一気に南下、国境近くで車中泊(①)。2日目はアラスカに入り、ヘインズでハクトウワシとグリズリーに面会。その夜も近所の空き地で車中泊(②)。(この夜の出来事は10日に紹介した通り)

3日目-前日と同じ場所で夕方まで撮影。その後、北上しFOX湖付近でオーロラ撮影に備えたが、遂に現れず、30kmほど北上して仮眠(③)。

4日目- ひたすらトゥームストーンまでロングドライブ。ここでE-3のバッテリーを交換して、残りが少ないことに気が付く。このまま北上すれば、最後までバッテリーは持たないことは明らか。そこで引き返しホテルに宿泊して、充電することを決意。150km走って23:30に到着(④)。しかし、一本の充電に2時間必要なので、全ての充電を終えるには1泊では足りない。仕方なく2泊することになった。

5日目-ドーソンシティ周辺、シルバートレイルを散策(⑤)。

6日目-充電を終え、美味しい手作りサンドイッチを購入して再び北上。トゥームストーン周辺で山に登って、クタクタになってイーグルプレインズに到着、ガソリンスタンドの営業が終っているので朝まで待つことに。凄いオーロラが出現、その後朝まで仮眠。(⑥)。(上の写真はこの時に撮影)

7日目-移動するカリブーを追って、ノースウエスト準州との州境に到着。一日中、双眼鏡でカリブーを探し回る。夜は、アークティックサークルに戻ってオーロラ撮影の後、そのままダウン(⑦)。

8日目-再び州境に戻り、カリブーを待つ。夕方、数百匹の大集団が迫ってくるのを発見。ドキドキしながら見守る。地元のインディアンに誘われ、州境を越え一緒にキヤンプ(⑧)。霧が発生し、オーロラは確認できず。

9日目-5時起床。彼らと共にカリブーのハンティングに向かう。明け方の空に、オーロラが輝く。ガソリンの警告灯が点灯したので、110km走ってイーグルプレインズに戻り給油後、シャワーを浴びてとんぼ返り。結局3日間を費やしたが、直ぐ近くでカリブーの撮影ができず、後ろ髪を引かれながら南下開始。この日はオーロラ活動が活発になる、期間中たった一日の特別の日。しかし天気は雨。目的時間を1時に定め、雲の切れている南方にがむしゃらに向かう。今までにない素晴らしいオーロラを鑑賞し、そのまま就寝(⑨)。

10日目-翌朝7時のフライトで帰国するために、600kmを走ってホワイトホースへ。着後、最後のオーロラ撮影を済ませ、市内の公園で車中泊(⑩)。

トータル4000kmのドライブ。ご覧の通り、車は泥だらけ。後部は3mmほどの厚さで、まるで泥パックをしているよう。
ホワイトホースの町中で、荷造りをしていたら「どこから来たんだ?」と声を掛けられ「日本」と答える。相手はキョトンとして「どうやって、車で来たんだ?」と。実は「どこを走ってきたんだ」という意味だったようだ。