2010/05/23

なるほど!-フォトジオタガーの新しい考え方-

オリンパスE-PL1にGT-01を装着した


面白いものが手に入った!

知らない街を旅すると「あれ、これ何処で撮ったんだっけ?」と帰宅してから悩むことがある。そこで、グーグルアースをチェックして前後の写真から想像するわけだ、風景写真や空撮写真はいつも苦労している。。

そこで便利なのが、デジタル画像データにあるExifファイルに位置座標を書き込む技術。それをジオタグというのだが、今まではハンディGPSの軌跡データからおおよその時間を割り振ったり、軌跡データだけを記録するロガーをベースにソフトで付け加えてきた。

大方の方法は、撮影時間とロガーの時間情報をソフト上でマッチングさせるという方法なのだが、できれば撮影した瞬間にジオタグが付けられれば、簡単なのだが・・・。

現在、唯一ニコンだけが専用GPSユニット(PG-1)を使用してリアルタイムの位置座標をデータに書き込むことができる。 愛用のオリンパスE-3には、残念ながらこのシステムが無いので羨ましく見ていた。

ところが問題もある。

GPSが衛星を捕捉するまで時間がかかること。さらにカメラ側のバッテリーを電源としている点。後付けなので配線が必要になることなどなど。

内蔵型ではニコンCOOLPIX P6000があるが、消費電力の問題は解消されていない。技術的に難しいポイントは、衛星からの電波は非常に微弱でデジタルカメラが出す電磁波が妨害電波になってしまう。逆に撮影データにもノイズが出てしまう場合があるようだ。

話しが長くなったが、やっと登場するPhoto Geotagger GT-01。全く新しい(ある意味身近な)考え方で、簡単確実、スムーズにジオタグを付けてくれる。

使い方は超簡単!ホットシューに取り付けて撮影するだけ

使い方は簡単。充電したGT-01をカメラのホットシューに取り付けて、好きなタイミングで撮影するだけ。ホットシューに装着した時点で、GT-01の電源が入る。シャッターを切る度に、上の写真のようにグリーンのLEDが点灯してデータが記録される。

ハンディGPSのように、位置情報をリアルタイムで捕捉し続けしていると、消費電力が大きくなる。かと言って、撮影時だけGPSの電源を入れたのでは、測位までの時間がかかってしまい肝心な撮影に支障をきたす。

そもそも位置情報を得るには、衛星から発信されている微弱な電波を受信し、少なくとも3~4個の衛星の詳細な位置情報(エフェメリスデータ)を得なければ正確な位置を特定できない。この情報を得るために最低でも30秒はかかってしまう。

ところがGT-01の場合は位置情報を記録せず、時間などが含まれる原信号(アルマナックデータ???)だけを記録していく。ここが従来のロガーと違うポイントだ。


帰宅後、付属ソフト「Tagger」を立ち上げて、GT-01と画像データーをそれぞれ読み込ませる。この時、u-blox社のサーバーに自動的にアクセスして蓄積した各衛星の時間毎の位置情報(ここが要!)と照合してジオタグを付けていく。通常、一枚1秒足らずで終了する。

ハンディGPSやロガーにこだわる余りジオタグもリアルタイムが当然と思い込んでいたが、リアルタイムが故のデメリットが大きな障害になっていた。

撮影者にとって、必ずしもリアルタイムの位置情報が必要なわけではないし、パソコンで整理する時にジオタグが付いていれば良いのだ。

実はこのシステムはA-GPA(アシスタントGPS)という考え方で、携帯電話のGPSなども基本的にこのシステムを使っている。携帯電話の場合は、基地局から得た衛星の位置情報を元にして、自分のいる位置を特定している。反面、携帯電話が通じなければ機能しない。

だから電波の届かないようなアウトドアでジオタグを生成するには、一般的なGPSでなければならない。ここがリアルタイムGPSから抜けられないポイントでもある。

一般的なGPSユニットでは精度誤差は3~5mと言われているが、この製品では12mとなっている。初めはシステムのことが分らなかったので、この数字が気になっていたマニュアルではいまいち説明不足だったので、いろいろ調べる中でこの特徴が明らかになった。

瞬時に衛星の原情報を記録し、約2000ヶ所のデータが本体内に記録できる。驚くべきはバッテリーのスタミナで、一回の充電で約4週間という超省エネを実現している。 フル充電で持ち出せば、一回の旅行中に充電する必要もない。

こいつは使える!

テストのために都内を車で移動しながら、窓越しに撮影した。「Tagger」でジオタグを付けて、[Tag Photos]を押せばフォルダ内にグーグルアース用のKMZファイルができる。これをクリックすれば、グーグルアースが開いて、地図上に画像が現れる。

実際にどれくらいの精度があるのか・・・ドンピシャの場合もあれば、10m以上ずれている場合もある。天空の開けている場所で本体上部をしっかり露出していれば、かなりの精度が出る。自宅のベランダで試した時は、2mほどのズレしかなかった。後から照合することでこの精度が出るならば、問題のないレベル。

おおよその位置情報でも十分! 例えば1月に行った氷河のフライト。この時に使っていれば、一枚の写真がもっと楽しくなったのに!

旅行毎にこの方法でファイルすれば、旅の感動を違った形で記録することができる。グーグルアースをより楽しむための道具としてもお薦めだ。

データーロガーでもジオタグは付けられるが、カメラ専用のジオタガーはとても新鮮で感動に満ちていた!

<仕様>
大きさ 63.8×47.8×31.5mm
重 量 47g
バッテリ USBケーブルによる充電方式(Li-Polyバッテリー)
PCソフトウェアOS WindowsXP(SP2)、 VISTA(SP1)、Intel MAC対応
動作温度 -40 ~85℃

取付方法 一眼レフカメラホットシュー部に取付け(※ソニー/コニカミノルタには未対応)
精度 12メートル
位置情報を計算するために必要な時間 0.4秒 (1.866 GHz Core 2 Duo、Windows XP 32 bitのPC使用時)
感度 位置推定なし -144 dBm, 推定あり -147 dBm(100 kmおよび5分内で推定)
サーバーの信頼性 GPSエフェメリスデータ、99.9%
定 価 15,435円

IDAのオンラインストアでは14,700円

ついつい長くなってしったが、もう少し使い込んでレポートする。

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