2008/07/12

思うこと・・・誰だって幸せになりたい

25歳の時、熱い思いだけで海外青年協力隊でスリランカに派遣された。揺れる思いの中で就職先や仲間にもいろいろ迷惑も掛けた。今でも心の底から申し訳なかった・・・と思っている。

派遣されて生活は順調だった。事前教育の成果もあって何の違和感もなくとけ込めた。でも期間中、心の端で「日本の生活は何と幸せだ」ということを常に思っていた。「日本人に生まれて良かった」・・・とも。

初めての海外、スリランカでの生活。僕が思っていた以上に、現地の生活は厳しかった。決して自分の生活が厳しかったわけではない。僕らは限られた期間、自由に住んで楽しい思い出とともに帰っていく。

地方に行くと、電気もないところで地元の人はテレビを見ていた。電波の洗礼を受けた人々の心が、こんな幸せを求めることは至極自然な出来事だ。冷蔵庫の中には冷たいビールがあり、お客様だった僕らは優先的に美味しいビールを飲んだ。今から思えば「ビールが暖かい!」なんて文句を言った自分が恥ずかしい。電気がない場所で、冷たいビールが飲めることの意味をよく理解していなかった。それが20代の僕だ。

普通だったら2年間で帰国する協力隊。何の因果か、僕は期間延長を申し出ていた。バレーボールを教えていて、自分のチームをベースに国内イベントでいろいろな場所に出かけた。

その頃、国内の問題で夜間外出禁止令がでていた。僕の生徒は、お金がない貧乏な農村出身者ばかりだった。大学は無期限の休学で多くの有能な生徒が海外に流出していた。残された子供たちは、こぞって軍隊に志願した。

入隊して美味しいご飯を食べて、酒を飲んで、戦闘に参加する。それで死んでも、両親にはお金を残せる・・・と。
後進国と先進国。当時はそんな言い方をしていたが、どんな国に住んでいても、楽しいテレビをみて、友だちと語り合って、美味しい食事をして・・・それは等しく与えられた権利なのだ。その上で、自分の将来の希望が持てて、自分で判断できる。それが本物の自由なのだ。
数日前まで、北海道洞爺湖に先進国の首脳が集まって会議を繰り広げた。先進国の繁栄は、それらの国から搾取してきた結果なのだと思う。誰だってテレビを見て、冷たいビールを飲んで、「今日はこんなことが有った」とか団らんの時間を持ちたい。(本当に小さな、小さな幸せだ!)

一方で、既に手に入れた当たり前の幸せを守るために、「お前がガソリンを使うと大変なんだよね・・・」とか傲慢な言い方は決してできないはずだ。(でも、できてしまうところが問題なんだと思う)

誰だって、繁栄したいし、自分の夢を叶えたいと思っている。

僕が帰国するとき、心の中は希望に満ち溢れていた。いろいろなアイデアがあって、どんなことでもできる気がしていた。しかし、帰国後に現実を思い知った。希望や夢だけでは生きていけない。日本の現実だ。

でも、それを承知の上で日本の中で生きて行こうとすれば、それなりの希望や夢が見えてくる。自分の明日が設計できる、それも日本だ。

まず、世界中の人が、自分の夢や希望を持てること。それが最優先な課題だと思う。その上で、自分の幸せと地球の幸せ、僕たちは本気で考えないと行けない。

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