MONO ハドソンベイ  ポイント ブランケット

(1940年代後半から60年に製造されたブランケット)
-西部カナダ開拓の物語-
1700年代、英国のハドソン・ベイ・カンパニーは、毛皮貿易のために西部カナダの開拓を積極的に進めていた。当時、ヨーロッパではビーバーの毛皮を使った帽子の需要が高く、毛皮と英国産ウール製品を交換することで先住民との協調を計った。
カナダをチョットディープに旅した方ならば、黒、黄、赤、緑のストライプが入ったブランケットを目にしたことがあるだろう。ハドソンベイが作るこのブランケットは「ポイント・ブラケット」と呼ばれ、横に付いているポイント(黒のストライプ)は交換できる毛皮の数を示している。このフルサイズのブランケット一枚と、ビーバーの毛皮3枚半(3.5ポイント)が交換できるという要領だ。
この伝統のデザインは、現在も受け継がれ、各地に展開するThe Bayデパートかハドソンベイカンパニーのオンラインショップで購入できる。 古い資料やミュージアムに行くと、インディアンがこのストライプ柄のコートやブランケットを羽織っている写真を見る。暖かなウール製品の人気は高く、この絵のような風景が各地で繰り広げられていたのだろう。(The Blanketより)

参考資料:「The Blanket」Harold Tichenor著(ISBN 1-895892-20-1)

WEB:Point Blankets(このホームページでも「The Blanket」の購入可能)

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