オーロラに遭遇した6日目の夜-イーグルプレインズ周辺-


ユーコンに到着したその夜から、太陽風の強弱に関わらず、夜0時頃にはカメラをセットしてオーロラを待った。二夜連続で空振りに終わり、一路北に進路を取った3日目、Fox湖の湖畔に車を止めて準備完了。湖面に映るオーロラ狙いだ。

・・・が、待てど暮らせど、その瞬間は訪れず。眠気に負けて、この場を立ち去った。三連敗の夜。

http://www.panoramio.com/photo/14164878

一向にオーロラが現れないまま、6日目の夜を迎えた。この日は、更に北進し北緯66度33分の北極点付近まで移動。北極点到達を前に、イーグルプレインズで給油のため車中泊する。着後、一段落した頃、北の空に一筋の光を発見。

「これは来る!」と判断して、更に車を北に向けて走らせる。視界が開けている場所を探し、真っ暗な道の横に止めて撮影を開始。この日の発生予想は「QUIET」で、余り活発なオーロラは期待できない予報なのだが・・・。

一筋の光はどんどん強さを増していく。端の方から強く、一際明るい光がどんどん手前に流れてくる。「くるぞ!」

まずは、E-3に付けたままのED12-60mm/F2.8-4.0の広角側の明るいところで撮影。(ISO320、シャッター速度15秒)

http://www.panoramio.com/photo/14164880

頭上いっぱいに広がったオーロラ。「このまま光の中に吸い込まれてしまうのでは」、とさ思えてくる。この広がり感を出したくて、今回はED11-22mm/F2.8-3.5をオーロラ撮影のためだけに持ってきた。これでもまだ足りない感じだが、真上に向けてシャッターを切る。(ISO320、15秒)

http://www.panoramio.com/photo/14164883

次から次へと波の様に押し寄せるオーロラ、何がなんだか分らないてんてこ舞いの状況に。幾重にも光のカーテンが重なり、今まで見たこともない複雑な動きを繰り広げる。(ISO200、10秒)

通常、大きな波の後、流れて行ったオーロラは、専門用語で何というのか分らないが、戻ってくる事が多い。12日の写真はそれを待つ間に、三脚を立てタイマー撮影したもの。

結局、この日は3時過ぎまで粘ったが、再び大波は訪れなかった。諦めてイーグルプレインズに戻り、車窓からオーロラの静かな光を眺めながら寝袋に潜り込んだ。

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