オーロラにリベンジ-ホワイトホースにとんぼ返り-

氷河で初オーロラを体験したが、知らない間に消えてしまい、満足な写真も撮れなかった。完全に消化不良だ。氷河の生活は楽しかったが、楽しみにしていた熊にも会えず終い。

1ヶ月後、僕はユーコンに舞い戻った。オーロラ、熊、そして紅葉、9月上旬のユーコンは美味しい。バンクーバーで乗り換えると、夜には準州都ホワイトホースに到着する。その足で、移動を開始。まずアラスカ州のヘインズへ熊の写真を取りに行く。(-ヘインズの熊の話-

途中、郊外にでるとFish lakeの看板を発見、そのまま左折して全く知らないダートをひたすら走る。9時を過ぎているが、この時期はまだまだ明るく、丁度日が暮れていく感じだ。

目的のフィッシュ湖に到着する頃には、周囲は真っ暗。もちろん誰もいない。車を止めて暗闇の中、緊張しながら、出るか分ららぬオーロラを待つ。早まって、ホワイトホースの灯りの反射を「オーロラか!」とカメラを向けるが、様子が違う。いやオーロラか。。。(後日、写真を改めて確認してみると、オーロラのようだ)


翌日の夜、ヘインズの帰り道、眠い目を擦りながら北の空が明るくなっているのを発見。雲の向こうにオーロラが出ているようだ。車を止めて撮影したのがこの一枚。リベンジと呼べるにはほど遠い一枚。どちらかと言うと、「返り討ち」だ。

明け方にはホワイトホースに戻り郊外のパーキングで仮眠、この日は井上さんのユーロトレックのツアーに合流して、カヌーでユーコン川を下る予定。彼らはドーソン、チュームストーン準州立公園から帰ったきたところで、紅葉の様子など情報収集をした。

http://www.panoramio.com/photo/12908326

ユーコン川でカヌーを楽しみ、ハクトウワシにも会えた。井上さんの部屋でシャワーを借り、みんなで夕食の後、別れを告げて再びフィッシュ湖へ。

深夜1時を過ぎた頃、北の空に漸くオーロラが現れた。氷河の時より長い時間、ゆらゆらとカーテンの様にたなびくオーロラからは、「サラサラ」と音が聞こえてきそう。前にも書いたが、とにかく美しく、不思議な体験だ。

そうこうする内に、どんどん雲が湧いてきてオーロラは雲に隠れた。次第に弱くなり「パッ」と消えたかと思うと、何事もなかったような闇夜が広がった。今さっきまで広がっていた光景が夢のようだ。満足はいかないが、小さなリベンジ終了、そのままドーソンに向け、走り出した。

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