ツンドラの大平原で・・・ -ノースウエスト準州-
昨年訪れた、ノースウエスト準州シーロン川上流のホワイトフィッシュ湖畔。キャンプを離れる日、ガイドのテリーが案内してくれた場所がここ。
見渡す限りのツンドラの平原に、朽ちかけた墓。それ程遠くない昔(確か70年代と言っていたかな?)、この一帯にはインディアンの小さな集落があった。この墓はそのリーダーのもので、優秀な人物だったそうだ。何かを供えたのだろう・・・今ではホーローの皿に水が溜まっている。直ぐ隣には、配偶者の小さな十字架が寄り添うように。
テリーは一通り説明してくれたが、断片的にしか理解できなかった。写真の下の数字をクリックして、撮影場所を確認して欲しい。一番近いLutsel K'eまでは直線でも180km、こんな厳しい環境でどうやって生きていたのか?
http://www.panoramio.com/photo/12985445
数時間後、一日遅れで迎えの飛行機が着水した。無事に帰れる安心感と、この場所を離れがたい気持ち。あの時「再び来ることはないなぁ」と考えていたが、妙に懐かしく感じるこの頃だ。
結果的には、予定したルートとは別のルートを遠回りすることになったが、帰りの飛行機から見たツンドラの大地は本当に美しかった。
低木や地衣類、苔、岩、水が微妙で繊細な彩りを造り上げる。地上を移動していたら決して分らなかった景色だ。
今度、もし同じような機会が訪れたら、乗り込む前に窓を綺麗に拭いてから乗り込もう。できることなら、フロートの上に専用座席を取り付けて、そこで景色を満喫したい!
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