カリブーの群れ迫る -ユーコン/NWT州境の風景-


ツンドラの大地にポッカリと浮かんだ雲。天気も良いし、空気も澄んでいる。こんな日は軽装でこの中に飛び出していきたい。

こんな雲ができる日は、良好な上昇風が発生している。太陽熱で暖められた熱の塊は、何かの切っ掛け(風や地形、斜面の状況など)で地面から剥がれて上昇する。その結果、こんな雲が発生する。パラグライダーでは、こんな雲を求めて飛び回るのだ。

目には見えないが、大自然の中でこんな熱循環が起こっている。片や大地では・・・カリブーの群れが自分の方向に向かってジワジワと接近している。


http://www.panoramio.com/photo/16220823

はじめは三脚を立て屋外で待っていたが、余りにも待つ時間が長すぎる。結局、車の中で座って待つ方が楽だということに行き着いた。写真のように、窓を全開にして枕をクッション代わりにレンズを置く。

夜はオーロラ撮影で睡眠時間が短いので、時々うとうととしている。最高に幸せな午睡だ。

何より、グリズリーを警戒して周囲に気を捕らわれる煩わしさもない。



ED 300mm F2.8EC-20を装着、35mm換算で1200mm。覗くとこんな風景が広がっている。

大きなカリブーの群れが迫っている。と言っても、遙か遠く、その上餌を食べながらなので群れは一向に進まない。この後、どんどん群れが合流して数百匹(3~400)の集団になった。

この集団は南に向かっている。どこかで必ずこのデンプスターハイウエイを横断しなくてはならない。その瞬間を待っているのだが、結果は・・・前にも書いたとおり、日暮れで翌日に持ち越され、早朝に戻ったが発見できなかった。

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