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1月最終日、富士山を拝みに朝霧高原へ

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http://www.panoramio.com/photo/31647502 明日から2月。31日の日曜日は、快晴の静岡県朝霧高原へ。この時期、富士山山頂から登る朝日を狙うカメラマンで、ポイントは大賑わい。残念ながら、山頂は雲の中。 この季節、寒いは寒いが、終日富士山を拝めるベストシーズン。空の上から眺める富士山も、チョット違って見える。終日、山頂の雲は取れることなく・・・むしろ厚く、複雑な形になっていった。 こんな富士山も、素敵だ! 例によって機材は、最強の空撮バージョン、E-420+ ED 9-18mm F4.0-5.6 の組み合わせだ。

そして、翌日もオーロラ予報は"0"

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http://www.panoramio.com/photo/31599549 昨日はオーロラ予報"0"で見たオーロラの話しだったが、翌日の1月4日もオーロラ予報は"0"だった。朝になればツクトヤクツクを離れる最後の晩、頻繁に窓の外を見ながら、夜空をチェックしていた。 この時の様子は、1月5日のブログ 「 アイスロード オープン! -ホワイトホースへ- 」で書いている。 ISO200、15秒、E-3+ ZUIKO DIGITALED 14-35mm F2.0 SWD の黄金の組み合わせで撮影。この日もオーロラは北の方角に現れた。 冷たい強風で巻き上げられた雪煙のお陰で、地平線がぼやけている。 凄まじい寒さで、この場所で撮影を続けることはできなかった。 追記 さらに翌日も"0"にも関わらず、オーロラは現れた。その時の写真は、2010/01/27のブログ「 小動物の視線で見たオーロラ 」で紹介したものだ。 行けば必ず見られるとは限らない。だからオーロラは難しくもあり、楽しくもある。

オーロラ予報ゼロ(MINIMUM)の夜に

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http://www.panoramio.com/photo/31572327 オーロラ撮影の時に参考にしているアラスカ大学の Aurora Forecast は、0~9までの10段階でオーロラの予報を行っている。 確かに、ここ数年オーロラに大きく関係する太陽の活動は静かだ。以前だったら Aurora Forecast 上でもAuroral Activityが 4(Active) や 5(High) の予報は頻繁にあった。 「じゃぁ、"0"の時は全くオーロラが見えないのか?」 答えは、"0"でもオーロラは出ている。 写真は、ツクトヤクツクで撮影したオーロラ。時間は1月3日01:03(日本時間18:03)、オーロラ予報は"0"の日だった。 こんな話しを耳にした。「今までツクトヤクツクでは、余りオーロラは見られなかった。出たとしても南の空に出る(オーロラベルトの北側に位置するため、オーロラは南の空に出る) ことが多かった。しかし、ここ数年、オーロラは頻繁に見られ、それも北の空に見える。」のだそうだ。 の夜も、北北東から南南東の方向に、頭上を横切るようにオーロラが出現した。 オーロラベルトの大きさが小さくなっている? 地球の何かが変っているのかもしれない。

アイスロードはこんな道!-ノースウエスト準州-

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http://www.panoramio.com/photo/31542034 年末年始のユーコンへの旅、メインイベントになったベーリング海の町ツクトヤクツクでの5日間。普段は飛行機か船でしか行けないこの町だが、冬期だけマッケンジー川が凍結して、194kmがアイスロードとして開通する。 アイスロードというと、どこかロマンチックなイメージが漂うが、現実は自然が支配する厳しい世界だ。行き交う車は殆どない。天気が良ければ快適だが、約200kmも移動すればそりゃ気象も変化する。みるみる白い空気に囲まれて、視界ゼロの雪煙ドライブも体験した。 写真のような氷の上を延々と車で走る。それは異次元で心細い体験だった。

小動物の視線で見たオーロラ

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http://www.panoramio.com/photo/31506527 今回のオーロラ撮影ツアーは、暖かい日が続いたためか夜に霧や雲が発生してしまい、激しいオーロラを撮影することはできなかった。 滞在最終日は、奇跡的に太陽風が強くなったにも関わらず、厚い雲の向こう側でオーロラが輝いていた。自然現象のことだから仕方がないとしても、残念でならない。 写真はツアーに先だってユーコンを訪れた時、デンプスターハイウエイ374km地点付近で撮影したオーロラ。 この広い荒野の中で動物の気配を感じることは希なのだが、雪の季節は至る所に足跡が残り、様々な動物がここに生活しているこを実感できる。雪の中に埋まって、オーロラを見上げた。彼らが見るオーロラは、こんなように見えるのだろう。

冬のカスカウルシュ氷河-クルアニ国立公園-

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http://www.panoramio.com/photo/31473706 2006年の氷河キャンプ以来のカスカウルシュ氷河(Kaskawulsh Glacier)。今回は真冬だったため、夏には茶色く見えたモレーン(氷河が地面を削り堆積した土手状の地形)は真っ白。低い太陽のお陰で影になっている部分がそれだ。 今度はトレッキングでアプローチして山の頂から・・・それも良い! 夏の写真は、2008/07/06 「 あ~究極の贅沢!-氷河キャンプ②- 」や2009/01/31 「 変わり行く氷河の風景 -世界遺産クルアニ国立公園- 」などで紹介しているのでご覧下さい。

マスコックス(麝香牛)にもご対面!-野生動物保護区-

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http://www.panoramio.com/photo/31432942 2007年、ノースウエスト準州のツンドラ地帯に、マスコックス(Musk Ox)を探しに行った。もちろん、野生のだ! 一週間捜しまくったが、結局対面できなかった。 日本名は麝香牛(ジャコウウシ)、極北地域に住み、極寒に耐えられる体毛で覆われている。姿形を変えずに生き続けている最も古い動物とも言われている。こんな厳つい風体をしているが、ヤギの仲間だ。 数は少ないが、ユーコン北部に彼らは生息している。動物保護区で対面したことで、野生の彼らに会いたい欲求が高まっていく。

厳冬のMt.ローガン-クルアニ国立公園-

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http://www.panoramio.com/photo/31390944 世界一の氷河に囲まれているローガン山(5959m)は、北米大陸で2番目の高さ。広大な氷河に囲まれているので、道路からその山塊を望むことはできない。地元の人間でも見たことのある人は少ない、幻の山と呼ばれている。 撮影ポイントからローガン山までの距離は約55km、最も近い町ヘインズジャンクションからは158km、山の彼方のまた彼方なのだ。このアプローチの長さと環境の厳しさ故に、北米大陸最高峰のマッキンリー(6194m)より難しい山とされているそうだ。 撮影時の高度は約3000m、ピークはさらに2000m、山頂には笠雲が掛かっている。

クルアニ観光フライトのひとこま-ハバード氷河-

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http://www.panoramio.com/photo/31355314 昨晩、フライト1時間遅れで無事に帰国。 今回のユーコンは、地元の人(ユーコナー)曰く『まるで春が来たようだ!』というほどの暖かさ。それでも-10から15℃ですが・・・ そんな暖かさの影響で、連夜の曇り空。残念ながら、目が覚めるようなオーロラは拝めませんでした。 それでも、ユーコンを満喫。 圧巻だったのは、2日目のクルアニ氷河観光フライト。徒歩なら何週間もかかる一帯を、4人乗りのセスナでひとっ飛び。ボーダーを越えてアラスカへ入り、夏には観光船で賑わうハバード氷河上空へ。 今度は、船上で氷河の向こうに見えるMt.ローガンを見たくなりました。

あんなに探しまくったカリブーにご対面-ユーコン野生動物保護区-

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http://www.panoramio.com/photo/31288824 昨日訪れたユーコン野生動物保護区 (Yukon Wildlife Preserve)で。 先月あんなに苦労して探したカリブーの他に、2006年に探しに行ったジャコウ牛(このときは見つけられなかった)などもいた。広大な保護区に生活する彼らは、愛嬌もあり良い被写体になってくれる。 霧の中にたたずむ姿は、かなり野生っぽい。 今日は、ホワイトホースに撮影とショッピング。あっという間に一日が終わり、今晩が最後の夜。明日朝には、バンクーバー経由で帰国する。 最後の晩、オーロラ予報は今シーズン一番(?)と思える最高のコンディションになりそう。曇らないことを祈るばかり!   クルアニフライト観光は、シーズンに10日あるかないかの好天、野生動物保護区は霧の中の素晴らしい一日、オーロラ撮影が無事に終了すれば、100点満点のツアーになる。

やっぱり、空からの景色はおもしろい!

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  http://www.panoramio.com/photo/31257079 今日はホワイトホース郊外の動物保護区で、カリブーや麝香牛、バッファローなどの撮影を楽しんだ。もともと傷ついた野生動物を保護・治療し野生に戻す施設だったそうだが、現在は教育的な役割を担っている。 今まで訪れなかったのは、柵の中で飼われている動物に余り興味がなかった、今までは・・・ 野生の彼らを見ようと思ったら、どれくらいの苦労とお金が必要なのか。それを考えれば、どんな動物がユーコンに住んでいるかを、手軽に知ることができるとっても便利な施設だ。 写真は、昨日の観光フライトの一こま。この一帯は何度もレンタカーで走っているが、こんな地形だったとは! 機会があったら、くねくねと蛇行した川をさかのぼってみよう。 道路を走っているだけでは、決して知ることができない。空からの景色は、再発見に満ちている。

言葉にならない -雪の空景色-

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http://www.panoramio.com/photo/31223499 オーロラ撮影ツアー二日目。今日のメインイベントは、オプションで用意したクルアニ氷河への観光フライト。カナダ最高峰のMt.ローガン(5959m)に空から最接近します。 太平洋の湿った空気がこの一帯にぶつかるため、降雪も多く、視界も良くない。ローガンが幻の山といわれる一つの理由だ。もう一つの理由は、アプローチの遠さ。氷河に囲まれているので、平地からその山容を拝むことはできない。 そのお陰で、温暖化で各地の氷河が縮小傾向にある中、ここの氷河は別格だ。 ホテルやアクセスなどのインフラが整っていないので、世間的にはマイナーな存在だけど、規模やダイナミックな景観では間違いなく世界一でしょう。(多くに人に知られなくてもOK、取って置きの場所とはそんなものです!) 今日のコンディションは下り坂の頂点、「この日を逃したら後がない」という判断で、薄暗いホワイトホースを飛び立った。一路西に飛行し、朝日にてらされて現れた光景は・・・ 全く言葉にならない。。。 写真は約4時間の小旅行を終えて、ホワイトホース空港に着陸する瞬間。先ほどまでの青空はどこへやら、雪雲の中へのアプローチ、感動の後の緊張の時間だった。 そうそう、肝心のオーロラ撮影は、曇天により期待できそうにありません。

ユーコン再び-オーロラ撮影ツアー-

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http://www.panoramio.com/photo/31182016 17日からユーコンに舞い戻りました。オーロラ撮影ツアーの一回目、今日からインオンザレイクの4泊して、オーロラ撮影です。 前回は到着と同時に寒波の襲来で、期間中極寒の世界を堪能しました。 今日の気温は-1℃! とても暖かく感じられるから不思議です。

あくび -我が家のかむ君は1年6ヶ月に-

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http://www.panoramio.com/photo/31096975 極北カナダから18日振りに帰宅、真っ先に迎えてくれたのは我が家の飼い猫、かむ君だった。ところが、久しぶりに会ったせいか、人相が違って見える。 体重を計ってその疑問が解けた。プラス600gで、トータル6.1kgになっていた。生後18ヶ月でこのボディ、チョット太りすぎ・・・と言うより、大きいと言う言葉の方が正しい気がする。 我が家に来た頃、連れてきたおばちゃんが「この子は大きくなるわよ~」といった言葉を思い出した。確かに不釣り合いなほど大きかった手足は、普通のバランスになっている。 以前はスッポリ収まっていた籠の中で昼寝をするかむ君、カメラを向けたら大きなあくびをしてくれた。

SanDisk エクストリームPro 32GB入手!!!

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フイルム時代に比べれば、いろいろな面で楽になったデジタル時代。フイルムの管理から開放されたのが一番嬉しいが、メディアの紛失や破損のリスクはフイルム時代のそれと変らない。 今まで、紛失やクラッシュの可能性を考え、容量の小さなメディアを小分けにし、それをフォトストレージやパソコンにバックアップしてきた(限られた資本力が大きく関係していることも事実だが)。 幸い、紛失もクラッシュも全く経験はないが、一貫して サンディスク を使用してきたので、新しいカードを購入する時も常に サンディスク 製をチョイスしている。 ここ数年は、4GBのコンパクトフラッシュカードを10枚ほど常に持ち歩いている。今ではかなり価格が落ちているが、僕が購入した時は一枚1万円以上、大雑把に考えても10万円以上を出費している計算だ。 今回、カナダ用に エクストリームPro の32GBを入手した。今まではJPGだけの保存だったが、今回からRAW+JPGに切り替えることにしている。この設定で4GBを使用すると、たったの162枚しか撮影できない。それを32GBにすれば、1032枚も撮影できる。面倒な交換作業から一気に解放されるわけだ。 この商品、価格コムの最安は36000円前後、量販店で5~6万円ほど。これが高いか安いかは、いろいろな考え方があると思うが、写真のように並べて比べてみると複雑な心境だ。 このエクストリームProはサンディスクの最新モデル、超高速の読みとり/書込みに加え、僕が一番気に入っているのは、シリコンコーティングなどで厳しい撮影環境での作動や湿気、湿度に対する対応が強化されている点だ。 -25℃~85℃の使用環境となっているスペックは、極寒のオーロラ撮影には必須アイテムといえる。実際-43℃の撮影を体験したが、もちろん何の問題も起こらなかったのは心強い。 もちろんバックアップは今までと同じように行う必要はあるが、タフな性能の エクストリームPro は大いに気に入っている。タフなE-3には欠かせない相棒が誕生した。

2010年 アークテリクスは止まらない!

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http://www.panoramio.com/photo/31031037 今日は、青山にあるカナダ大使館へ。アークテリスクの新作展示会にお邪魔した。広々としたスペースに2010年の新作がズラリ。 こだわりの素材や製法に加え、昨年から鮮やかなカラーリングが目立つようになり、見た目の存在感を一段と高めている。特に女性ウエアーは、今までのアウトドアウエアに無かった色使いが多く、新しいファンを増やすのだろう。 数ある新作の中から、絶対欲しいアイテムを入念にチェック済み。発売開始が楽しみだ。 午後は新宿のミノルタプラザで開催中の「 宇宙から見たオーロラ展2010 」へ。オーロラ好きにはたまらない企画です。 アンケートに答えると、美しいカレンダーがもらえるのも嬉しい。 2月1日までの開催なので、お近くの方は是非足を運んでみては? その後、隣の中村屋でカレービュッフェを腹一杯食べ、苦しい夜を送っている。

雪のデンプスタードライブ -安全運転!-

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http://www.panoramio.com/photo/30985391 極北のイヌビックに続く道が、全長736kmのデンプスターハイウェイ。いろいろな景色が次から次へと現れる楽しい道だが、冬は単調な景色に変身。どこまでも雪の道が続いている。 こんな道を走るのは、殆どがトラック。すれ違う車も、1時間に一台あるかないか・・・道路を整備する作業車には頻繁に出会う。こんな交通量の少ない道でも、しっかり整備しているところがカナダの凄いところ。 ところで、今回の走行距離はGPSによると3,885km、平均速度55.2km/h。こんな場所で何かがあれば、一大事。車を過信しないこと、スピードを出し過ぎないこと、とにかく「止まれる速度で走ること」を肝に銘じて運転していた。 その分、いろいろな景色が見えてきたことは、新しい発見でもあった。

良い日の予感-極北の朝焼け-

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http://www.panoramio.com/photo/30947822 オーロラ撮影の後、イーグルプレインズで仮眠。寒さの中でもぐっすり熟睡、5時間は寝ただろうか? 最後の一本になったペットボトルの水は、凍ってカチカチ。今まで、持参した羽毛の寝袋の中に、飲料水を入れてきた。こうすれば、凍らないで済む。凍った水を溶かすのは、限られた時間と燃料の無駄使いだ。 今日は、足元の冷え対策にフロアーに敷いている。これだけで、眠りの深さが全然違う。 寝ぼけ眼に、バックミラーに映った真っ赤な朝焼けが飛び込んできた。 ここ10日間ほど、雪の白とオーロラのグリーンしか見ていなかったので、このオレンジ色は強烈なインパクトだ。 ところが、この2時間後には夕日を撮影しているから面白い。もちろん、太陽が顔を出すことはなかった。

縁 -同じ感動を共有した方からのメール-

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http://www.panoramio.com/photo/30905948 先日、このブログを見たという方からメールを頂いた。1989年、バンクーバーからイヌビックまで自転車で縦断したという大先輩だ。 限られた時間、僕は安易に車を使ってしまうが、なるべく宿に泊まらずに車中泊を心掛けている。自然の中に身を置くことで、五感から感じ取れる様々なものがある。(建物の中に入るのが勿体ない!) ブログ でも紹介して頂いているが、同じ空間を共有した者だけがもつイメージがある。遠く離れた知らないもの同士、でも同じ感動を共有している。今の時代ならではの、ご縁だ。 残念ながら、この感覚は決して写真では伝わらない・・・ いつかデンプスターハイウェイの736kmを、歩いてみたいと考えている。 自動車で通り過ぎることで、見過ごしてしまうこと、感じられないことがたくさんある。 夜、荒野の中で緊張感や恐怖とともにひとりで過ごす。夜空には満天の星、峠で見上げると目眩がするほどだ。そして、頭上に揺らめくオーロラ。 自然と最もフェアに向き合うには、歩く速度が一番いい。 写真は、北極圏近くのデンプスターハイウェイで撮影したオーロラ。 E-3 + ZUIKO DIGITAL ED 14-35mm F2.0 SWD の組み合わせで、ISO400、15秒、F2.0。 通常のリサイズでは、微妙なグラデーションが潰れてしまうので、今回は少し重めです。

手が届きそう!-こんなオーロラ見たことない-

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http://www.panoramio.com/photo/30829808 昨日に続いて(車で行ける)カナダ最北の地、ツクトヤクツクのオーロラです。 E-P2を使ってISO400、15秒、F2.8の設定、レンズは ZUIKO DIGITAL11-22mm F2.8-3.5 を使用し22mm(35mm換算)で撮影。 初めは比較的静かなオーロラだったが、見る見る活発になっていく。すると手に届きそうな場所で、グルグルと渦巻き始めた。 渦巻きは幾重にも重なり、夜空に現れたグリーンの塊だ。。。(シャッタースピードが15秒のためでなく、実際に目にした光景そのものだ) いつも参考にしているオーロラ予報は、太陽風の強さをベースにしているが、この日は全く期待できないMINIMUMの予報。 オーロラの出現要因が、太陽風だけじゃないことを実感した貴重な夜になった。 寒さに負けてしまったら、この出会いはなかった。これだからオーロラの旅は止められない!

オーロラ色に染まった氷原 -ボーフォート海の景色-

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http://www.panoramio.com/photo/30829811 ツクトヤクツクで足止めを食った5日目、町の最北端でオーロラ撮影を行った。ボーフォート海から吹き付ける強風が、雪とともに吹き抜けていく。 地平線は舞い上がった雪でかすみ、風に向かって立っていられない。その風に背を向けて、カメラを構えた。 天空に輝くオーロラの色が、雪原に反射して一面をグリーンに染める。不思議な光景が広がっていた。 そうそう、この一枚は E-P2 で撮影。 設定はISO400、15秒、レンズは ZUIKO DIGITAL11-22mm F2.8-3.5 をアダプター( MMF-1 )を介して装着した。寒さとグローブをした不自由な手、コンパクトなE-P2での撮影はチョット苦労した。

誰かが通った証が、なんと頼もしいことか!

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http://www.panoramio.com/photo/30797930 先ほど、無事帰宅しました。 写真はブリザードから解放されて、イヌビックに向かう途中。朝日(と言っても明るくなるだけで、撮影は11時過ぎ)で、西の空が明るくなり始めた。往路と違い、帰路は天気恵まれた。 見渡す限りの氷の上、どこまでも道が続いている。一応、除雪がされているので、道と道でない場所は明確に区別が付く。 それでも、1時間も一人で走っていると、不安な気持ちになってくる。 残された轍の跡が、唯一の心のより所。人が通った道は、なんて安心なんだろう。

雪の旅人 -アイスロードで-

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http://www.panoramio.com/photo/30763747 ブリザードから解放されてイヌビックへ向かう途中、アイスロードをツクトヤクツク方面に向かう犬ぞりの一行に遭遇。そりには荷物を満載し、その後ろを人間が(スキーを履いて)ついていく。犬ぞりは、まだ現役の運搬手段だ。 「写真を撮ってもいい?」 と声を掛けたら、気持ちよく 「もちろん!」 と返してくれた。 この季節、イヌビックから北は太陽が出ない。天気予報も昼間から 夜空のマーク が出ている。空が明るいのも、数時間しかない。その僅かな時間のシャッターチャンスに、運良く出会ったわけだ。 この先、ツクトヤクツクまでは100km以上、彼らの旅はまだまだ続く。 今回の僕の旅は、無事にエンディングへ。これから搭乗して、バンクーバー経由で日本へ向かいます。

帰国便に間に合った!-無事ホワイトホースに-

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http://www.panoramio.com/photo/30744167 現地4日にやっとツクトヤクツクを出発。待った甲斐あり天候もよく、順調にデンプスターハイウエイの中間地点イーグルプレインズに夜11時に到着。ここで翌朝までガソリンスタンドが開くのを待つことに。 例によってサタケの乾燥米の夕食を食べ終えた頃、月が登り始めた。余りに変な月だったので、三脚を持ち出し撮影開始。数枚撮るうちに、一筋の光が! 「来るぞ!」 慌てて、かつゆっくり車を走らせて、開けたポイントを選びながら北上。昇った月で、大地が照らされている。 11時半から始まったオーロラは、穏やかなれど、明け方まで続いた。 こんなコンディションなら、オーロラは撮影にも余裕がある。雪をかき分けブッシュの中へ。雪に埋まりながらの撮影は、吹きさらしにいるより暖かい。Iso400、F2.0、オーロラが弱かったので30秒と少し長めだ。 午前4時、余りの寒さについにギブアップ。初めての体験だ。 その後朝まで車の中で仮眠、給油をして再び走り始め、チュームストーンでもう一泊・・・と迷ったが安全策をとり先に進むことに。5日18時に、夕方にデンプスターを脱出。 ホワイトホースまでは約500km、後は舗装道路だが凍結しているので油断は禁物。途中、仮眠を入れながら6日昼過ぎに帰り着いた。 これで帰国便に間に合った!

アイスロード オープン! -ホワイトホースへ-

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http://www.panoramio.com/photo/30622871 4日、月曜日、8時46分。アイスロードがやっと開通。昨晩、いや明け方まで除雪作業が続いていた。これから準備を整えて、出発だ。 最後の晩のオーロラも素晴らしかった。 11時半頃から見え始めた。車で最北端まで移動して、北極海のオーロラを納めようと試みたが、これがまた凄く、荒れ狂うようなオーロラが頭上を覆った。しかし、吹雪の中の撮影でイメージ通りとはならなかった。(帰国してからUPします) そこで方向転換、オーロラを背景にこの町一番の見栄えのする建物、1931年に建てられたカソリック教会を撮影。ISO200、4秒、F2.0、頼りになるE-3に ZUIKO DIGITALED 14-35mm F2.0 SWD の組み合わせだ。 北の海岸は浸食が進んでいるようで、護岸工事が行われていた。主要な建物も、既に内陸に移動しているとのこと。これも温暖化の深刻な影響のよう。 途中の難所、デンプスターハイウエイの道路状況、天気予報をチェックして、荷造りを終えたら出発だ。今日中にはイーグルプレインズに戻りたい。 焦らずに落ち着いて、氷上のロングドライブが始まる! その前にコーヒーを一杯入れてから。

この瞬間のために来たんだ!-感動の一夜-

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http://www.panoramio.com/photo/30592779 ブリザードが去った後、頭の中は帰路の予定でいっぱい。なんといっても雪の中を、この車で15ookm走らなくてはならない。そして帰国の日も迫っている。 天気予報をチェックしながら、頭の中にルートを思い浮かべていく。缶詰状態の二日間、このことばかりを考えていた。 だから、完全に頭の中からオーロラは消えている。 午後、遅くなって、綺麗な月も現れた。太陽風の速度は遅く、オーロラの出現は余り期待できないが、なぜか胸騒ぎが収まらず寝付けない。何度も窓から夜空を見上げ、寝袋にくるまる。 日が変わった1時過ぎ、一筋のかすかな光を発見。 「来るぞ!」 急いで準備を整えて、いつもの半分しか重ね着をできないまま寒空に飛び出した。 それから約2時間、寒さというか、痛さに耐えながらのオーロラ撮影が始まった。 今回は、E-3に ZUIKO DIGITALED 14-35mm F2.0 SWD の組み合わせを多用している。ISO200、10秒、F2.0と、今までとはひと味違う表現ができる。 月夜と町灯という、オーロラ撮影には適さない条件の中でも、このレンズは苦にならない。 オーロラベルトの内側に来ているので、出方もいつもと違う。北北西から南南東へ延びている。はじめは穏やかだった光も、頭上に来るとひらひらと揺らめきだした。 もうカメラの画角では収まりきらない。 撮影を中断して、夜空を見上げる。「そうだ、このためにここまで来たんだ!」 オーロラパワー充電、寝ずに運転できるパワーが体全体から沸き上がってくるのを感じた。

やっとブリザードが去り天候回復へ!

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http://www.panoramio.com/photo/30561540 2日間吹き荒れたブリザードはやっと収束へ。北西からの強風で、家の周りは吹きだまりに。車の雪をはらい落として、エンジンのチェック。黒いコードは、余りに寒いのでバッテリーに通電したままにしておく。(こんな車で本当に帰れるのか、かなり心配だ) 外出もできず、とにかく閑でやることがない。ネット環境があるのが唯一の救いだ。そんな時に隣に住む家族から、昼食のお誘いを受けた。遠慮しないでお邪魔することに。 まず出されたのは、ベルーガ。小型の鯨でいわゆるシロイルカ、水族館で愛嬌を振りまいている。 一皮剥いでウル(イヌイットが使う扇形のナイフ)で切り分け、皮と脂肪部分を食べる。特に臭みは無いが、味もない感じ・・・ケチャップやバーベキューソースを付けて食べていた。 極北地域では、貴重なタンパク源だ。 次いで出されたのが、カリブー料理。肉の固まりをグリルで焼いただけのダイナミックな料理で、醤油をかけて頂いた。ジャポニカ米とカリフラワーのサラダを添えて。あんなに必死で追いかけたカリブーだが、味はまさに鹿肉。 こんな体験がしたくてここまで来ただけに、ブリザードさまのおかげだ。 こちらに来て僕の主食はインスタントラーメンとサタケの乾燥米、インスタントラーメンはこちらで買ったが、乾燥米は日本から持参、お湯を入れて15分、ドライカレーやしそわかめ、ひじきご飯と楽しめる。簡単に調理できて、結構うまい。おまけに水(その場合は60分)でも調理できる優れものだ。 ブリザードの警報も解除されたので、アイスロードの点検をした後、明日、明後日には開通するだろう。 ところで、ひどく波打っていて走りにくかったアイスロードだが、今年に限った現象のようで、通常は100km/hで安定走行できるほどフラットなのだそうだ。所々に大きな亀裂や段差があったっけ。 これも温暖化の影響なのだとか・・・

満月、町灯、極寒、弱い活動 -ツクトヤクツクのオーロラ撮影-

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http://www.panoramio.com/photo/30505952 こちらも年が明けました。一斉に花火や銃声が聞こえ活気付くのは、新年を迎えるよくある光景です。昨晩はコミュニティーの結婚式を見学して、カリブーの肉を頂きました。町の名前も"カリブーが多く集まる場所"のような意味があるそうです。 オーロラが現れたのは明け方の4時頃、それも見過ごしてしまいそうな弱い光です。満月、町灯、加えて強風と極寒という最悪の条件が見事にそろいました。 どうにか撮影した写真は、ジオラマのような不思議なオーロラ写真です。 昨晩はあんなに晴れていた夜空ですが、数時間後にはまたしてもブリザード。50~70km/hの爆風で体感温度は-40℃以下。12時というのに真っ暗で、あと2日間は足止めを悔いそうです。予想していたと言え、厳しい展開になってきました。 宿泊料金はホワイトホースのホテル並み、B&Bの一軒家を占有していますが辺境の地では仕方がないと言え・・・厳しい財布事情です。

ボーフォート海の町 -トゥクトヤクトゥク -

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http://www.panoramio.com/photo/30479720 明けましておめでとうございます。 厳密には、こちらはまだ2009年です。 昨日の夕方、平均速度30km/hで6時間、途中吹雪に見舞われ視界ゼロ、氷上の緊張ドライブの末、トゥクトヤクトゥク に到着。 こんな辺境にどうして人が住んでいるのか?(いろいろ見聞きするうちにいろいろなものが見えてきました・・・)何から何まで驚きです。 肝心のボーフォート海ですが、氷に覆われ、いまいち実感が湧いてきません。 夜半からまたしても吹雪きの襲来で、オーロラは断念。昼過ぎには収まり、お散歩タイムへ。体感温度は-34℃、カメラはあっという間に冷たくなり、三脚も強風で揺れて繊細な撮影は不可。 現在、夜半のオーロラに備えスタンバイ、明日からホワイトホースに向けて帰還モードに入ります。 (無鉄砲に北進してきたので、道中が少しだけ心配です・・・)