2009/02/28

続:アースカラー! -ノースウエスト準州の大地-


再び、アースカラー! -ノースウエスト準州の大地-」に引き続き、アースカラー続編です。

水上飛行機に乗ってキャンプサイトからの帰路。低い雲と逆光の中で、湖面が反射でキラキラと輝く。眩しくてカメラを向けられないほど。適度に揺れる機内、汚れた窓、撮影には余り良い環境ではない。

左奥の雲が急激に発達、層を突き破って成長し続けているのが見える。

http://www.panoramio.com/photo/19483307

アップで撮影したのがコレ。この場所だけニョキニョキと雲が発達している、不思議な光景。

http://www.panoramio.com/photo/19482930

50分後、日が傾きオレンジ色はどんどん濃くなっていく。刻々と木々の影も長く伸びていく。

その中で湖面に映り込んだ空と雲・・・。これまた不思議な光景を収めることができた。

2009/02/27

僕のお気に入り(1) -アウトドアリサーチのグローブ-

 
このグローブ、何年間使っているのか?

ロスのマンハッタンビーチのREIで購入した、OR(Outdoor Research)のウインドストッパーグローブ。その後も、両手では足りない数のグローブを購入したが、今も現役の逸品だ。

どこが気に入っているか。

まず当時では珍しかった立体裁断であること、そして掌の内側はシームレスになっていること、そして手首までと丈が短いこと。インナーとしても便利なので、シーズンを問わずに活躍のチャンスは多い。

グローブで良くあるNGは、必要以上にデカイ親指や余ってしまう指先、指先の感覚がずれてしまいカメラのシャッターも満足に切れない。ところが、こいつはピッタリと手に馴染み、素手と同じ感覚で作業ができる。

今は珍しいMade in U.S.A.だ。

 
熱い物を持ったので、掌は溶けているし、指先もすり減って本来の機能は発揮していない。しかし、このグローブを越える逸品に巡り会わない。僕はこのグローブが、最高のグローブだと確信している。

因みにアウトドアリサーチというメーカーは、シアトルの小さなブランドだった。ゴアテックスを使用したシアトルソンブレロというレインハットが代表する製品、もちろんグローブの完成度も高い。最近はウエア類も充実している。

アウトドアリサーチはパタゴニア、アークテリクス、グレゴリー、キャメルバッグなどのアウトドアメーカー同様、ゲイターやグローブ、ボトルケースなどをアメリカ軍に供給している。その条件のひとつがMade in U.S.A.であること。その辺りの話は、また別の機会に。

日本ではケンコー社が正規輸入している。価格も比較的リーズナブルだ。

2009/02/26

再び、アースカラー! -ノースウエスト準州の大地-


もし、もう一度行きたい場所に行って良いと言われたら、僕は間違いなくノースウエスト準州、シーロン川上流の一帯を希望する。

大地で待ったカリブーなどの野生動物も印象的だったが、往路の風景が強く記憶に残っている。今まで見たことがない景色、それも4人乗りの小さな水上飛行機で空の上から。様々な色が混ざり合い、どこまでも続いている。

我が家には「宇宙から見たオーロラ展 2009」で頂いたカレンダーベルンハルト・エドマイヤー氏による「EARTH SONG」が貼ってあるが、まさにあんな風景だ。さすがに同じ場所では無かったが・・・。

http://www.panoramio.com/photo/19416678

タイミングも良かった。僕が座ったのは、右側の座席。南西に向かっていたので、逆行になっていた。撮影の条件としては芳しくないが、小さな湖面に反射した太陽が良いアクセントになった。

もう一度、同じチャンスが訪れたら、窓をキュッキュッと音が出るくらい磨き上げる。それがダメならば、フロートの上に特別席を作ってもらおう!

2009/02/25

クイーンズタウンで飛ぶ -今は常夏のニュージランド-


天気がハッキリしない日が続いています。

なもんで、今が夏のニュージーランドの話。

クイーンズタウンの街を見下ろすスカイライン・コンプレックス。ワカティブ湖を眺めながらゴンドラ(一往復$21)で38度の急斜面を登り、さらに小さなリフトを乗り継いで、さらに徒歩10分。やっとテイクオフに到着する。

西と東に開けたテイクオフからは、正面にワカティブ湖、その向こうに雪を抱くウォルターピークの山々(訪ねたのは10月上旬、日本の初夏に当たる時期だが、前日に大雪が降ったので・・・)が見える。湖面には、湖上の貴婦人と呼ばれるTTSアーンスロー号(1912年造船の2軸スクリューの蒸気船)の軌跡が見える。


クイーンズタウンの郊外、コロネットピークスキー場。もちろんここでもフライト可能だ。開けた景色はトレブル・コーンとはひと味違う。標高1,651mのコロネットピークを背後に控え、眼下には見渡す限りの牧草地、そして無数の白い点々は羊だ。

東西に延びる尾根沿いに飛べば、飽きるほどフライトできる。ランディングまでは約4km。

右手のクイーンズタウン方向から、雨雲が押し寄せている。その兆候は、霧のように降る雨。真っ正面は既にもやっている。

2009/02/24

キラー登場! -E-420 + E-520 = E-620+α-

E-420が店頭から姿を消していたので、そろそろと思っていたが、やはり登場した。E-420+E-520=E-620、つまり両方の良いところを全部搭載している。


小さくて手振れ補正機能も搭載していて、そうそう、それだけじゃない。+α(SONYじゃない!)の部分が重要。

1230万画素、2軸可動式2.7型液晶モニター、アートフィルター、マルチアスペクト、ハイスピードイメージャAF・・・これってE-30以上かも知れない。


これでハイエンドの一桁E-3、ミドルクラスの二桁E-30、三桁が入門と言うには余りにも高性能。そして、四桁のコンデジとオリンパスのラインが完全に整った。

個人的な要望としては、ニューモデルの名称を"E-300"にして欲しかった。新たなスタートの基準は【3】から。第2章の基幹が【3】だったように。

まだ、サイズは触れられていないが・・・
・E-620 大きさ:130mm × 94mm × 60 mm 質量:約475g
・E-520 大きさ:136mm ×91.5mm × 68mm 質量:約475g
・E-420 大きさ:129.5mm × 91mm × 53mm 質量:約380g
大きさは、幅×高さ×奥行きで、突起部は含まない。

この数字を見ると、E-520とE-420の中間で、限りなくE-420に近いことが分る。
バッテリーもBSL-1であることが、それを証明している。

ニュースリリース:レンズ交換式デジタル一眼レフカメラ「E-620」を発売

2009/02/23

是非飛んでみたい場所-ニュージーランドのワナカ-


昨日に続き、夏のニュージーランドを思い出している。クイーンズタウンの北約117km、ワナカ湖畔の静かな町がワナカだ。

さらに約20km離れたトレブル・コーンスキー場の中腹から見た景色。ここでもパラグライダーは盛んで、このコーナー【PUB CORNER】の下から離陸できる。残念ながらこの日もド強風で、フライトは断念。テイクオフの向きは東向きなので、日照がある午前中がベストなタイミング。



トレブル・コーンスキー場のゲート付近が、ランディングになる。ゲートの向こうには二筋の滝(Twin Falls)が見える。この岩肌を舐めるように飛んで、滝を背景に空撮したらどんなダイナミックな写真が撮れるだろうか?

上昇風を捕まえて、約2,000mの山頂をトップアウトしたら、どんな景色が広がっているのだろう。

是非飛んでみたいと、心の底から思わせる場所だ。

2009/02/22

ロード・オブ・ザリングのロケ地 -異次元の大きさを持つ国-


昨年訪れたニュージーランドのクイーンズタウン。郊外にあるディア・パークは、ワカティブ湖を見下ろす丘(山?)にある動物園。と言うか、サファリパークのように鹿や、ヒツジ、山羊などの穏和な動物たちが放し飼いになっている。

ディア・パークは、映画『ロード・オブ・ザ・リング』のロケ地にもなった場所で、マニアにとっては堪らない場所になっている・・・とか。この広大な風景が、映画の世界観にピッタリだったのだろう。

この丘の裏には韓国映画で使用された古い城壁のセットがそのまま残されているが、周囲の風景とは違和感が漂っていた。

仲間が撮影してくれた一枚は、E-510で撮影。



ニュージーランドと言えば 人口より多いと言われる羊。郊外を走ればそれがまんざら作り話ではないことを実感する。何とも幸せそうな風景だ。

2009/02/21

真っ逆さま -日本もついでに真っ逆さま!-


昨年夏のレッドブル・フライトパフォーマンスのワンシーン。真っ逆さまに急降下するピッツ・スペシャル。オリンパスE-3+ED 300mm/F2.8で撮影。

日本経済も真っ逆さま、もっと始末に悪いのは政治の混迷。ピッツは先を見据えての真っ逆さま、対する日本は行く先見えず、誰も知らずの真っ逆さま。

発信地アメリカでは、オバマ大統領就任一ヶ月で次々と対策がとられていく。この間日本は何をやったの?

http://www.panoramio.com/photo/19214298

パラグライダーの真っ逆さまは、片側のコントロールを引き続けることで旋回を深くして同じ状態を作り出す。激しい旋回では地上に向かって垂直に旋回することも可能。

但し柔軟なパラグライダーのでは、少しのミスで大きな潰れを起こしてしまうので、普通のパイロットには縁がない技術だ。

トルコのオルデニズ(オリュデニズ)でフィライトしながら撮影。機材はコニカミノルタ、ALPHA-7 DIGITAL。

2009/02/20

極楽サンセットフライト -実はドキドキ!-


地中海に沈む夕日を眺めながら、のんびりと海の上を漂う極楽フライト。この日は、サンセット狙いで、午後4時の最終便でテイクオフに向かった。

ところがどっこい、同じ輩が大集合で、テイクオフはごった返し。おまけに風はほぼ無風で、時折弱い風が正面から吹いてくる。自分で思い切り走れば問題なく離陸できるのに、良い風を待ってしまうのはどの国のパイロットも同じようだ。

だけど、夕日のタイミングは迫っている。ぼやぼやしていると、車で下山することになる。そんなのはご免だ!

そこで、去年まで使っていた古いテイクオフに移動。斜面がなだらかで、真正面に障害物があるので敬遠されている。さらにトゲトゲの雑草が一面に生え、少しのミスも許されない。

そんな中でのテイクオフ、だから気持ちの良さも一入だ。

http://www.panoramio.com/photo/19181397

実はすましているが、内心はドキドキだ。

と言うのは、余り気持ち良かったので離陸後真っ直ぐに海の上に出過ぎてしまい、帰りの高度がかなり低い。上の写真も、海面の高さがかなり低めなのが分かるかな?

Exifファイルで時間を確認すると、二番目の写真を撮影した11分後に一番目の写真を撮影したことになっている。そんなに時間があったのか? 少々疑問だが・・・。

いずれも、E-420ED9-18mm F4.0-5.6で撮影。そう言えば、既にE-420も販売終了、時期モデルの噂が飛び交っている。

2009/02/19

冬の遊び方 -斜面をカッ飛ぶスピードパラグライダー-


スキー場を誰がスキー場と呼んだのか。

長らくスキーが独占していたスキー場に、風穴を開けたスノーボード。これを切っ掛けに名称をスノーパークとするエリアも増え、新しいスノースポーツが入る隙間ができた。

そんなひとつが、スピードフライング。日本ではスピードパラグライダーと呼んでいる。小さなパラグライダーで斜面近くを飛ぶので、スピード感が堪らない。目立ち度も断トツだ!


日本に入った2006年、僕も直ぐに体験した。スキーを履くのは20年振り。パラグライダーとは全く異なる魅力で溢れていた。写真は2007年1月、チャレンジ3日目くらいかな?
小さなデイバッグに機材一式が収まるので、滑ってみたい斜面ではスキー、崖があったらひとっ飛び。斜面や地形に合わせて自在に使えたら、かなり世界が広がる。

ヨーロッパではかなりブレークしているようだが、日本の環境はやや厳しい。それでも、新しいスポーツのスタートに立ち会えるチャンスは滅多にない。国内で定期的に講習会を開催しているのは長野県栂池高原スキー場だけ、限定的だが遊べるのは木島平スキー場と宝台樹スキー場となっている。
興味がある方は、是非チャレンジしてみては?

2009/02/18

何だかよく分りません! -Panoramioの不思議-


僕のブログで紹介した写真は、どこで撮影したかが分るようパノラミオで同時に公開していますが・・・まだシステムの全容を理解していない。

今まで公開した写真は、98%位は、パノラミオで位置情報もお知らせしている。残りは位置情報が余り意味を成さない写真の場合が多い。

その中で、断トツの閲覧数があるのがこの写真。ユーコン準州で撮影したオーロラの写真、2月18日の時点で閲覧数は838件。

どうしてこうなっているのかは、全く分らない。自信満々で公開した写真がアクセスが伸びない、自分ではどうでも良いと思って公開した写真が思いの外閲覧されていたり。

見る側と、公開する側の視点の違いというか・・・インパクトというか、いろいろな要素が絡み合っているのだろう。多くの方に閲覧してもらう為には、地道な努力が必要だ。

写真下のアドレスをクリックして、カウントを上げて下さい!

http://www.panoramio.com/photo/11537622

控えめに言わせて頂ければ、僕はこの写真が気に入ってます。写真としての完成度はいまいちですが、『そこでしか撮れない写真』そのものが表現できていると思っています。

2009/02/17

μ Tough 8000 + ソーラーチャージャー -新しい可能性が見えてきた!-


ここ暫くmono関連が続いていますが、お許しを。

μ Tough 8000 のあまり話題になっていない機能について、少し。1月29日のブログでUSB経由の充電について触れたが、僕の知る限りそんなコンデジは存在しない。

入手後、いろいろチェックする内にいろいろなことが分ってきた。USB経由の本体内充電もそのひとつ。マイブームになっているPowerFilmのソーラーパネルと組み合わせると、今まで無かったコンデジの世界が広がる。


例えば・・・USBケーブルをパソコンに接続すると、上の写真のような画面が現れる。データを転送する場合は[PC]を選ぶ。

この時に、一番下の[終了]を押すと・・・


この画面が現れる。今までの機種(μ 1030 SWなど)では、ケーブルを抜いて終了していた。ところがタフシリーズではオレンジ色のランプ(写真では少し見難いが・・・)が点灯して、充電状態に入る。(マニュアル58頁)

ランプがブルーになったら充電終了だ。

と言うことは、量販店で売っている「USBケーブル用のアクセサリーソケット」を手に入れれば車内で気軽に充電できるし、「USB充電器対応ACアダプタ」を手に入れれば、直接家庭用電源から充電できる。

外部電源でカメラを稼動させるには、別途オプションを購入する必要がある。

コンパクトなソーラーチャージャーから、コンデジを充電する。昨日はPowerFilm USB+AA Solar Chargerよりも、USBレスモデルが魅力的なようなコメントを書きながら何だが、こんな使い方もアリだ。

問題点は、エネループ2本では一度にμ Toughをフル充電できないこと。

上の写真だが、充電中はチャージャーに入れた電池に蓄えた電力から供給されているので、パネルを畳んだ状態で充電するのが本来の姿。試しにソーラーチャージャー内蔵電池を外してしまうと、μ Tough はウンともスンとも言わなくなる。ソーラーパネルから供給される電力不足のためか、内部でこのような仕様になっているかは分らない。

フル充電を望むなら、大型のフレキシブルタイプが良い。USBケーブル用のアクセサリーソケットでパネルに接続、僕が持っているR15-600(10W)(モデルチェンジで販売終了)ならば約90分で充電が完了する。ニューモデルのR-14 14Wなら約60分で充電できるだろう。

先般アナウンスされたオリンパスが投入する高付加モデルが、μ Tough シリーズを指しているのかは分らないが、僕にとっては充分な【高付加モデル】だ。

パソコンの横で気軽に充電したり、車の移動中(メーカーはこのアドバンテージを全然アピールしていないが・・・)にも気軽に充電できる。携帯電話だって、ミュージックプレーヤーだって当たり前のことが、コンデジにはできなかったのだ。


PowerFilm正規輸入代理店・・・富士ファインケミカル

オリンパスオンラインショップ・・・OLYMPUS μ(ミュー) TOUGH-8000

2009/02/16

今日のかむ-2009/02/16-


我が家の一員、オス猫のかむ。良く噛むからかむです。鼻が悪いのか、やたらと鼻からズーズーと音を出す。

生後6ヶ月にして、体重は4kgオーバー。よく食い、よく遊ぶ、どこまで大きくなるのやら・・・。

早くもパワーフィルムに新製品-PowerFilm AA Foldable Solar Chargers-


アウトドアマンにはとってもありがたい製品PowerFilm USB+AA Solar Chargerは、昨年末に紹介した。

もともとオリジナルモデルのAA Foldable Solar Chargerは、4枚のソーラーパネルで単三電池4本を充電する仕様だった。

USB+AA Solar Chargerは、単三電池2本を充電してUSB経由でアウトプットするか、直接GPSなどで使用できる。携帯電話やiPodなどのミュージックプレーヤーなど、USB経由で充電する機器には大変ありがたいアイテムだ。

年が明けてAA Foldable Solar Chargerをモデルチェンジ、パネルを6枚にして0.6Amにパワーアップ、最大で単三電池4本を充電できるようにした。単三電池2本を200分、4本を400分でチャージ、USB+AAが単三2本で300分だったからパネルを2枚追加して50%UPと言ったところだ。

GPSなどの機器と併用してiPod や携帯電話などをマルチで使用したい時には、USB+AAは大変便利だ。しかし、単三電池の充電を主に考えているユーザーには、USBレスモデルが便利ではないか・・・と思い始めていた。

そんな矢先のモデルチェンジ!

PowerFilm AA Foldable Solar Chargers入手後、詳細をレポートする。

<仕様>
Battery Charging current : 600mA @ 3.6V
重さ:118g(バッテリー含まず)/224g(単三4本含む)
展開時:140mm × 800mm
収納時:140mm × 85mm × 35mm



追伸:悪性の風邪が流行っているようです。かく言う私も、悪寒と強烈な胃痛で七転八倒。病院に駆け込んで、血圧測定。血圧が高いと言われたのは生まれて初めての経験だった。

2009/02/15

驚きの連続! -オリンパス ミュー 770 SW を解剖- 


小学3年生の時、母親に始めて買ってもらった目覚まし時計。青いボディの上に大きなベルが2つ付いていた。あまりに嬉しくて、何度も鳴らして遊んだ。その内、どんな構造になっているのだろうと、時計の内部に興味が及んだ。数分後にはドライバーで分解し始めていた。

始めて見た時計の内側は、充分に好奇心を満足させてくれた。しかし、元の状態に戻せず、一度も朝を告げることなく、ただの時計になってしまった。その見返りは、大きかった。

コンデジの中でも抜群の機能性を盛り込んでいるμ SWシリーズ。中身はいったいどんな構造になっているのだろう?

どうやって耐衝撃構造を可能にしたのか。防水性を得るにはフルパッキンすれば良いが、その場合発生した熱の処理はどうしているのか。レンズの構造は、この穴は、あの穴は・・・疑問は無限大だ。

そんな疑問に自分なりの回答を見つけ出すべく、壊れたμ 770 SW を入手。完璧に分解してみた。

斯くして驚きの連続。以前乗っていたワンダーシビックのエンジンルームは、手の入る隙間もないほどだったが、μ 770 SWと比べたらまだまだ甘い。

一枚目の写真は、710万画素の1/2.33型CCD。この小ささにも驚きだ。


http://www.panoramio.com/photo/18978168

これはレンズユニット。8群10枚のレンズ群。右端のモーターでレンズを動かし焦点距離を変え、左のレンズで一番上のレンズを動かしてピンとを調整する。耐ショックを実現するパッキンやシリコン(?)が随所に使用されている。この繊細な構造に、またもや感動。

分解したμ 770 SWはジャンク品。分解してみると内部に水分が進入したことで、故障したことが分った。防水と言っても、パッキン部分に小さなゴミが付着すれば、僅かな隙間から水分は進入する。経年変化でパッキンは硬化してしまえば、効果は失われる。

例えば海水ならば、乾燥したことで塩が結晶化してパッキンの役割を奪う。使用後は真水で洗うなど、こまめなメンテナンスは重要なのだ。防塵防水の冠は、メンテナンスフリーを意味する物ではない。

この個体は、USB部分から水分が進入したようで、内部に溜まったであろう水分が、随所にサビを発生させていた。本格的に水中写真を撮るならば、防水プロテクターは必須アイテム。プールなどで使用するなら、レンズだけを水中に入れるなど、インパクトを最小限にする工夫を。

因みに、僕はパソコンに画像を取り込む時は、カードを取り出して読み込ませる。滅多にUSBの蓋は開けることはない。

しかし、μ Tough 8000は本体内充電がアピールポイントになっているので、USBの蓋をい開閉する機会は増えるだろう。720→725→795→1030→8000と進化する中で、パッキンの大きさなどにも改良が加えられ(多分厚さにも・・・)より完成度を高めてきている。

μ 770 SW の緻密さを知ったことで、SW(Tough)シリーズへの愛が一層深まった。

SWシリーズ 開発 秘話(オリンパスμ 725 SWのホームページから)は、大変面白い読み物です!

2009/02/14

やっぱ**E-3**でしょ! -My Olympus E-3-


弟分のE-30の出来が良いので、発売から一年以上が過ぎた兄貴分E-3は肩身が狭い。ここ暫くは頻繁にE-30を使っていたが、久々にE-3を持ち出して新たな印象を受けた。

どんなに弟分が優秀でも、2台のE-3が僕のメインであることは変わらない。保持した時の感覚、ボディのヒンヤリとした冷たさ、ファインダーをから見える風景・・・性能では語れない情緒的な部分。やっぱ、E-3だ!

ストラップはオリンパスを意識してブルーのOP/TECH USAのプロループストラップに、システムコネクター#9を付け替え使用している。片側に2ヶ所のプラスチックバックルが付いているので、長さ調整幅も大きく、バッドだけを外せば短いハンドストラップに、物撮りの時は完全に外すことができるので、状況に応じて使い分けるのは大きな利点だ。

頂き物のポーチには、プラチナ糸で"Gaiko"の刺繍を入れてみた!



リアの液晶パネルには、invisibleSHIELDのE-3用を使用。一般的な保護シールは簡単に外れてしまい、買っては無くし購入を何度も繰り返してきた。国内の製品は画像の見栄えを重要視しているのに対し、こいつは保護能力が最優先、粘着力も抜群で大変気に入っている。問題点は、E-3用と言ってもワンピースで上部コントロールパネル部分がない。

光の加減で表面の質感が伝わると思うが、小さな凸凹があるのが特徴。その分、汗や指紋などの目立ち方もやや控えめだ。もともとヘリコプターのブレード保護目的で開発されただけに、恐ろしいほどの保護能力を秘めている。

大きめのアイカップは外れやすく、何度も紛失した。これが1,837円とバカ高い。そこで外れないようにと瞬間接着剤で固定していたが、最近はチョットした細工をして外れないようになった。

E-30を手に入れたことで、E-3を一台処分して・・・と考えた時期もあった。しかし、それはできない。こいつとの付き合いはそれほど長くないが、可愛いヤツ。

やっぱE-3でしょ!

2009/02/13

美・美・美!!! -OLYMPUS μ Tough 8000-


2月5日に発売になった OLYMPUS μ Tough 8000

μ1030SWの画素数を上げて、手振れ補正が付いた・・・というのが一般的な認識だと思う。

外観はμ 720 SW→725、μ 770 SW→795と2モデルづつイメージを受け継いでいるので、新しく投入するμ Tough 8000もμ 1030 SWのデザインを踏襲すると予想していた。

斯くして登場したμ Tough 8000は、一見μ 1030 SWと同じように見えるが、並べてみると全く別物。この美しい外観。ハイブリット・チタンコーティングが施されたブラックのパネルは、ミラーのように滑らかで透明感がある。

ピカピカのμ Tough 8000を、E-30のファンタジックフォーカスで撮影。


見る角度によってブラックの濃さが変化するこの質感!

ヨドバシアキバでも、小川町でも、実機はシルバーが展示してあった。シルバーはメカチックな硬質感が良い感じだが、ブラックの美しさときたら、なんだろう!

少しずつ、比較していきます。

2009/02/12

極北の足は自家用飛行機 -羨ましい~!-


何とも不思議な色彩。ノースウエスト準州の東部には、ひとっこ一人いない原野が広がる。大小様々な湖から水たまりまで、自然の障害物が行く手を阻む。

冬期ならばスノーモービルを使えるが、それ以外の季節では水上飛行機に頼ることになる。一昨年ホワイトフィッシュ湖畔に迎えに来てくれた水上飛行機は、途中、湖に着水。木陰に隠してあった燃料タンクから給油した後、再び飛び立った。そんな芸当ができるのも、鍛えられたブッシュパイロットのなせる技だ。

http://www.panoramio.com/photo/18862012

イエローナイフの旧市街。フト振り返って湖畔を眺めると、家から伸びる桟橋に繋がれているのは、ボートならぬ水上飛行機。何とも羨ましい光景だ。

リンクをクリックすると、撮影場所をグーグルアースでチェックできるが、一番奥の黄色の飛行機が駐機しているのが確認できる。

<関連ブログ>

2009/02/11

オーロラ撮影のお邪魔虫 -ユーコンにて-


オーロラ撮影の面白さ。 やっとオーロラに出会った満月の夜。月明かりに照らされて、紅葉が美しく浮かび上がる。遠くの方から緑の光が現れて、湖面に怪しく美しい光を移し込む。

この調子で行けば、素晴らしいシーンに出会うことができる。興奮で胸が躍る・・・。



ところが、どんどん雲が張り出して、肝心な部分を隠してしまう。雲の向こうでは、鮮やかなオーロラが乱舞する。

お邪魔虫は、最高のタイミングで現れる。

2009/02/10

誰がお掃除したの? -ノースウエスト準州ツンドラ地帯で-


一昨年訪れたツンドラの大地。

厳しい寒さ故、ビックリするほど背の低いスプルースが頑張って生育している。そんな可愛い森の中を歩きながら、ふと足元を見てみるとこんな光景が。

スプルースの球果が大量に地面に落ちている。

しかし

見上げても、そこにスプルースの気は見あたらない。



上の写真を引いて撮ったのがこの写真。一ヶ所に綺麗にまとめられ、まるで誰かが掃除したよう。
実はこれ、強い風で飛ばされた球果が、吹きだまりに集まってできた現象なのだ。

自然が見せてくれた、珍しい一場面でした。


昨日は遅い帰宅、風気味、疲労困憊の三重苦で更新を怠ってしまった。

ご免なさいデス。

2009/02/08

もっと食べ物はないのかニャ~? -トルコ、オリュデニズで出会った猫-


「もっと食べ物はないのかニャ~?」

昨年、トルコのオリュデニズ(オルデニズ)で出会った、妙に人になついた猫。フライトの後、芝生で横になり、何かを食べ始めると決まってやってくる。一通りお強請りして、食べ物がなくなると、次のターゲットに向かって消えていく。

トルコは妙に猫の国だと思う。気候のせい、それともお国柄・・・。

猫と言えば我が家のかむ君。今日、去勢手術で日帰り手術。麻酔が効いているのか、気を遣って疲れたのか、ぐっすりと眠っている。


http://www.panoramio.com/photo/18704155

パラグライダーが目的で毎年訪れるのだが、幸いなことに高確立で飛べてしまうので、周囲の観光地知らず。この日は、目の前に沸き上がる雲が激しく、僕らはフライトを断念。もし一人で飛びに来ていたら分らないが・・・。

ここから見ると一機のパラグライダーは雲の中に消えいった。でも、彼の目には、進むべき方向がしっかり見えているはずだ。

2009/02/07

COLOR -Noethwest Territories-


今日は一昨年訪れたノースウエスト準州。ホワイトフィッシュ湖畔の色。真っ赤に燃える大地に目が行きがちだが、足元を見つめて見ると様々な色が目に飛び込んでくる。



地衣類に交じって、熊の大好物もちらほら。摘んで口に入れてみると・・・う~ム、微妙。

今日は先ほど帰宅、お休みなさい。

2009/02/06

ここは道路、時々滑走路 -イーグルプレインズ・エアストリップ-


度々登場するお気に入りのユーコン準州の北部、デンプスターハイウエイ。ダートの道を走り始めて369km、やっと文化の香りがしてくる。そう、始めてのホテル、レストラン、そしてガソリンスタンドがあるイーグルプレインズだ。

この先36km先にあるアークティックサークル(北極圏)を目指すドライバーにとって、とっても重要な施設だ。

その途中、不思議な看板が立っている。
写真は、389km地点。右端の看板には「AIRSTRIP NO STOPPING OR PARKING」とある。つまり「ここは滑走路、飛行機が降りてくるから車を止めるな!」ということだ。


1km手前、388km地点にある看板がこれ。「1km先の道路は非常用の滑走路なので注意!」とな?

この付近、見渡しも良く、周囲に障害物もない。絶好の滑走路だ。この時は駐機していなかったが、2年前に訪れた時には、観測用と思われる中型機が駐機していた。

http://www.panoramio.com/photo/18615997

気になって捜してみたら、ありました。2006年に撮影した写真。周囲には人っ子一人いない。ポツンとある飛行機がとっても不思議な光景だった。