2011/07/11

ハクトウワシの巣を発見!


今回のユーコンほど、写真を撮らなかった旅は珍しい。

ユーコン滞在の最終日。

気になっていた近所の小さな谷に、ハクトウワシの写真を取りに出かけた。ざっと見渡しただけでも、若いハクトウワシも含めて、10匹以上はいる。

これだけいれば、どこかに巣があるに違いない。

あちこち探してやっと見つけたイーグルズネスト。

3羽の子どもが親を待っている。

そのまま暫く様子を見ていると、餌を捕った親が帰ってきた。耳を澄ますと、餌をねだる子どもの声がピーピーと聞こえてくる。

最後日、とても得した気分になった。

その後、友人の操縦する水上飛行機に乗せてもらい、苦しかったラバージュ湖上空を飛んだ。

11日(月)からエックスアルプスの取材で暫く留守にします。
またもや不定期になってしまいますが、ご了承を!

YUKON RIVER QUEST 2011 の報告(その5) 達成感が大きな喜び


漕いでいる間は気が遠くなるような距離を感じていたけど、ゴールのドーソンシティが近づくと「もう終わってしまうのか・・・」という複雑な気持ちが込み上げてきた。

お尻は痛いし、腕も背中もパンパン。でも、もっとこの時間を続けていたい。

そしてゴールの瞬間。ボランティアスタッフの声援に迎えられて、何とも言えない充実感が溢れてくる。

何より運営する方々の温かさ、参加者同士の連帯感、ユーコンの大自然の素晴らしさなどなど、楽しい経験をさせて頂いた。

運営のシステムや選手のサポート態勢、安全管理の考え方などいろいろ勉強になることも多かった。

次のチャンスがあるとすれば、ソロのカヤックで勝負にこだわってみたい。(笑)

今回は、何から何までユーコン在住のともさんにお世話になってしまった。

『ともさん、有り難う!』

2011/07/10

YUKON RIVER QUEST 2011 の報告(その4) 難関はいきなりやってきた


金曜日の夕刻、帰国しました。

今回のレース、一番の難所が45km地点から始まる長さ50kmのラバージュ湖。長いだけでなく、天候によっては難易度が倍増する。

風次第では大荒れになり、天候次第で中段する可能性も伝えられていた。

全部で35個(内チェックポイントは7つ)あるポイントだが、この区間に7つ(チェックポイントは3つ)も集中していることからも運営側が気を遣っていることが想像できる。

17時に湖に入り、7時間弱で通過。実際はややサイドフォロー気味で、心配には及ばなかったのだが通過してから強烈な眠気が襲ってきた。

スクラッチされたチームはここを乗り越えるのにパワーを使い切ってしまい、後半戦へのモチベーションがなくなってrしまったのだろう。

2011/07/08

YUKON RIVER QUEST 2011 の報告(その3) 川の流れを読む楽しさ


当然のことだけど川は流れている。

疲れたら漕ぐのをやめても、ゆっくりでも前進することができる。だからカヌーの旅は楽しい。

これがトレッキングだとそうはいかない。足を止めれば時間ばかりが過ぎていく。

スタートしたホワイトホースから最初の休息ポイントまでは、だいたい5km/hほどで流れていた。
さらに、河川が合流するたびに少しずつ早くなり、最速で15km/hほどだった。
 
川幅でも流れる速度が変わる。
蛇行すれば、場所によって澱んでいる場所も生まれる。

地形や流れを読んで、一番効率よく前進できる場所を探す。

コース取りを間違えると、あっと言う間に抜かされて、どんどん引き離されていく。
流れを無視して、最短距離を選んで力ずくで抜き返す。

川の面白さを少しだけ理解した今回の経験でした。

2011/07/06

YUKON RIVER QUEST 2011 の報告(その2) 野生動物との出会い


今回のレースで一番楽しみにしていたこと。

それが川から出会うであろう野生動物でした。

レース中は漕ぐのに忙しく、カメラを持つ余裕などないので写真には残っていませんが、
ハクトウワシ、ムース、グリズリー、ビーバー、シーガルなど記憶にはたくさんの出会いが残っています。

写真は練習日に出会ったミュールディア。

のんびり川で水を飲んでいるところでしたが、気が付くと森の中に逃げていきました。

自分たちが自然の中にとけ込んでいる感覚。

いつもと違うロケーションなので、とても新鮮でした。

2011/07/05

YUKON RIVER QUEST 2011 の報告(その1)


Yukon River Quest 2011の報告です。

土曜日午後12時23分、無事にドーソンシティに到着しました。

所要時間は62時間33分。総合44位(74チーム中)、カヌー男子タンデムの部門別では8位フィニッシュです。

1位のチームテキサス(ボイジャーカヌー:6~10名くらいで漕ぐ大型船)は、このレースの為に選手を選抜して専用の高速のボートを投入して、42時間17分のぶっちぎりでゴールしています。

僕らのようにゴールが目標という低レベルなモチベーションではなく、レースにこだわった選手もたくさん参加しています。

スタートともに200mくらいボートまで走ってスタートするのですが、この時点で彼らとは走る速度が違います。

ゼッケンの順番にボートが並んでいるので一番遠いところからのスタートだったので、60位くらいのスタートだったでしょうか。あんまりたらたらやっていると格好悪いので、ついつい力が入ってしまいます。

写真は出発前の余裕とも不安を隠した笑顔の一枚。雨が降っていました。

<つづく>