2008/12/31

行く年来る年 -2008年最後の写真はμ1030SW!-

http://www.panoramio.com/photo/17323555

2008年も今日で終わり。2008年を飾る最後の写真・・・といろいろ考えたが、良い案が浮かばない。それではと、2009年にニューモデルにバトンタッチするであろうμ1030SWで撮った写真をチョイスした。

オリンパスのソフトを使用すれば、E-420やE-30でもパノラマ撮影は可能だが、手軽さという点ではμ1030SWは優れている。それ程多用することは少ないが、+α、できるということが大切だ。

後から、「ここはどこだっけ?」と撮影場所が分らないことがある。僕の場合は同時にパノラミオにも公開しているので、場所の特定は面倒な作業だ。こんな時、Exifファイルにジオタグが付いていれば大変便利なのだが・・・。実際はグーグルアースをチェックしながら、"あの日"を思い出しつつ場所を特定する、こんな面倒な作業をしている。
<関連ブログ>





どこまでも同じような風景が広がる、本当に何もない原野。

疲れたら、安全な場所を選んで、その場所が仮眠場所になる。テントも持参しているが、面倒なので車の中で眠ることが多い。と言うより、グリズリーの存在が気になるからだ。

こんな感じで、今日はお休みなさい!

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6月21日から書き始めた「エレメントンな日々」、あっと言う間の半年だった。閲覧して頂いた皆さま、有り難うございました。2009年も変わらずに、書き続けて生きたいと思います。

良い年をお迎えください。

2008/12/30

待望のソーラーチャージャー登場!-PowerFilm USB+AA Solar Charger-


デジカメ、GPS、携帯電話、iPod・・・チョットした旅でも必要なデジモノは結構多い。それぞれに必要なチャージャーやコード類、予備電池などなど、それだけでも結構な荷物になる。デジモノは電池がなくなればただの箱、8月のユーコンでもカメラのバッテリーチャージのため、予定を変更する必要があった。

以降、ソーラーにターゲットを絞って、デジタル製品を効率よく充電できる方法を探っていた。そして、辿り着いたひとつの応えがPower Film 社が製造する【PowerFilm USB+AA Solar Charger】、アメリカでも発売されたばかりだ。以前から注目していた単三電池を4本充電できる【AA Foldable Solar Charger】のバージョンアップ版で、USBを経由してデジタル機器のチャージができるようになった。

日本へは富士ファインケミカル(株)が正規輸入(価格設定は米国並み!)している。


一番のメリットは、ソーラーパネルが柔らかいということ。くるくると丸められるので、持ち運びも簡単。 【AA Foldable Solar Charger】は、イラクに展開する米軍でも使用されているらしい。

最近の兵隊もデジタル化していて、無線機、GPS、赤外線暗視スコープなどのデジタル製品が生死を分ける。殆どは単三電池で動くので、予備電池(予備予備電池も!)も携行する必要がある。それ以外に、食料、予備の衣料品、武器、予備弾薬、ヘルメットだって重い。

聞くところによると、グラム単位で携行品を軽量化しても、兵隊は20kg以上の装備を携行している。その中でバッテリーが占める割合は約10%もあり、軽量化が大きな課題になっていた。ソーラーチャージャーを支給された兵士たちは、たいそう喜んだだろう!

うんちくは後日ホームページの方で存分に語ることにして、昨日、実物を入手。今日は朝からいろいろとチェックしてみた。まだ使い方を完全に理解していないが、2本の単三電池(エネループが付いていた)にあらかじめ充電しておき、そこからチャージする構造になっているよう。

2本の単三電池(2000mAh)を充電する時間は5時間となっている。

前日にバッテリーを使い切ったiPodを充電してみた。チャージに必要な時間は、しっかり検証してから報告する。(1/1記:エネループ2本からチャージを終え、空になってしまった。感覚的には80%位はチャージできたよう。)



チャージする時には太陽の角度に対して直角に設置、平置きだと71%ほどに効率が落ちてしまう。この状態でザックに付けておけば、移動しながら充電ができるという案配だ。(写真では個人的に付けたリングが付いている)

一眼デジタルカメラのバッテリーを充電するには容量が足りないが、GPSに使う予備電池の問題はこれで解決した。さらに大型のフレキシブルタイプを購入して、自分なりのシステムを完成するつもりだ。


気になるサイズは閉じた状態で、8.4cm(長)×14cm(幅)×3.7cm(厚)と財布サイズ、開いたサイズは
61cm(長)×14cm(幅)×2.3cm(厚)、12cm×12.3cmのソーラーパネルが4枚付いている。重量は約138g(電池重量含まず)。

<仕様>
Battery Charging current : 400mA @ 3.6V
USB Charging curent : up to 1A @ 5V

推奨バッテリー : NiMH AA Batteries,1800-2500 mAh
【AA Foldable Solar Charger】の定価が7,500円、バージョンアップした【PowerFilm USB+AA Solar Charger】の定価はまだ決定していないが、僕の中では2008年の最後を飾る大ヒット商品だ。
2009年1月6日、【USB+AA Solar Charger】国内販売価格が決定しました。

価格:9,300円(税込)

充分リーズナブルな価格。通常国内価格は1.6~2倍ほどに設定する輸入代理店が多い中、「お見事!」と言いたい。

2008/12/29

今頃、彼の地では -オーロラ発生予想-


寒い冬がやって来て、本格的なオーロラの季節がやってきた。

バンクーバーで国内線に乗り換えて約50分、窓の外にはユーコン川沿いにホワイトホースの街が見えてくる。空港は市街地から一段高い崖の上にある。

人口は2万2,000人ほど、ユーコン準州の人口の約60%以上がホワイトホースに住んでいる。政治経済の中心で、程良いサイズの都市部はシンプルでわかりやすい。この適度なサイズが好きだ。


実は僕は冬のユーコンを知らない。

それほど訪れるチャンスはないので、どうしても初秋の紅葉時期を狙ってしまう。季候も良く、蚊も少ない。紅葉、オーロラ、カヌー・・・全てのバランスが整った季節だ。

そんな訳で、夏から秋の季節に惚れ込みユーコンに移り住み、ひと冬を過ごして去ってしまう人もいるという。それほど冬が厳しいということ。そう言う意味では、ひと冬を過ごしてこそ、本物のユーコン好きになるのだろう。

今頃、切り裂くような寒さの中に、オーロラが出ているのだろうなぁ。・・・・と思って、アラスカ大学のこちらのホームページをしばしば訪れる。Geophysical Institute Information Office
ホームページの中で、左下の表は、太陽風の活動をグラフにした物。赤い部分が太陽風が活発で、オーロラ活動も活発になる。
じっくり見てみると、僕が滞在した9月4日、そして翌月の4日と11日、以降アクティブの日はない。折角訪れても、オーロラ観測ができるとは限らない。逆に、太陽風が静かな日でも、オーロラが現れることもある。でも、選べるならば、アクティブの日の方が好ましい。
そう考えてみると、今回のユーコン行がラッキーだったことの実感が湧いてくる!

2008/12/28

微笑みの人面石発見! -三重県三重郡菰野町-


取材で地方に行くと、必ず滝を見に行く。マイナスイオンを全身に浴びれば、心も体もリフレッシュできる。

ということもあるが、名爆といわれるいわゆる観光地以外ならば、殆ど人がいないので静かな雰囲気が楽しめる。

11月の紅葉シーズン、三重県三重郡菰野町。この日も、午後いちで蒼滝を訪れた。湯の山温泉や御在所ロープウエイは多くの観光客が溢れているが、奥まった蒼滝はシーズン終了で閑散としている。

蒼滝と紹介しながら、写真は滝壺の写真で失礼。


蒼滝で暫し時間を過ごし、来た道を戻り始めた。

ふと誰かの視線を感じて振り返ると、真っ赤な石が目に入った。鮮やかな色の表面を清水が流れていく。何故か戻って、夢中で流れる水を撮り始めた。

この日に限って、シャッターを押す瞬間にズームリングを回したり、デジカメならではの遊びに興じていた。再生して、その効果を楽しんでいると、一枚の写真に目が止まった。

その中には「微笑む顔」が写っている。それがこの写真。


改めて見てみると、確かに微笑んでいるように見える。子どもの時、大坂万博で見た「太陽の塔」

の笑顔によく似ている。

『おいおい、君が僕を呼び止めたのかい?』

もちろん返答があるはずはない。多くの観光客が蒼滝を訪れても、この「微笑み石」に気が付く人はいないだろう。今日も静かな自然の中、誰に出もなくニコニコと微笑み続けているのだろう。

2008/12/27

我が家の暴れん坊 -猫バカをカミングアウト-


9月下旬に我が家にやってきた子猫。7月に近所の公園で生まれたらしい。こいつの家族は、カラスの攻撃を受け全滅、辛うじて生き残った。その後、団体に保護され、飼い主を捜していた。

おばさん曰く、「チョット元気だけど、男の子だからね。直ぐに落ち着くと思いますよ。」

言葉の意味を良く理解しないままに、子猫を置いておばさんは帰っていった。

こいつは、初日から我が物顔で走り回り、何年も住んでいるかのよう。手当たり次第に噛みまくるので、名前を「かむ」とした。 推定生後2ヶ月。ふさふさの毛と掌にのるほどの小さな体、かなり可愛い!

http://www.panoramio.com/photo/17189479

一ヶ月が経過し、推定生後3ヶ月。かむはのびのびと育ち、どんどん体が大きくなっていく。体重もどんどん増えていく。相変わらず噛む癖は直らず、日に日に激しさを増していく。

かと思えば、寄り添ってきてグルグルと音を立て、母を思い出しているのかモミモミを繰り返す。目が覚めると目の前に寝ていたり・・・う~ん、可愛い!

三ヶ月経過し、推定生後5ヶ月。体重、容積ともにほぼ3倍に、本当にまだ5ヶ月しか経っていないのか?

猫は「寝る子」だというが、確かに寝ている時間もあるが、激しく起きている時間の印象が強く「寝る子」とはほど遠い。

それにしても、こいつは良く食う。あればあるだけ食う・・・まぁ、それでも可愛い奴だ。

2008/12/26

カルフォルニアで天然温泉 -Benton Hot Springs-


各地のスキー場では、待ちに待った降雪。冬は寒くなくてはならない。スキー場には雪が無くてはならない。雪に生活を託している人は、結構多いのだ。

写真は、カルフォルニア州ベントンの風景。デスバレーの西隣の谷、オーエンズバレーは古くからハンググライダーのエリアとして有名な場所。もちろんパラグライダーでもフライトできる。オーエンズバレーの滞在の拠点はビショップで、小さいけれど落ち着いた街だ。

ベントンは、更に北へ50km。

この小さな集落は、ゴールドラッシュ時代に大いに栄えた。現在はオールドハウスという建物が、当時の風景を残している。それから、アメリカ国内でもあまり知られていないが、ベントンには天然温泉がある。

周囲には何もないが、Benton Hot Springs B&Bという宿泊施設がある。質素だが、温泉を併設した綺麗なB&B。周辺の観光地と言えば、北にあるマンモスマウンテン。冬はスキー場、グリーンシーズンはマウンテンバイクの聖地としても有名だ。


あ~極楽!
建物の裏には、キャンプサイトがある。サイト毎に樽風が設置してあり、豊富な温泉が注がれている。キャンプしながら温泉に入る。大自然の中で真っ裸、なんとも贅沢な施設だ。

この写真、よく見えないが、結構激しく雪が降っている。入浴料は、10時から17時まで、ひとり$10。キャンプサイトは一晩$25と格安だ。過去に何度か滞在したが、ここもお気に入りの場所だ。

強者どもの夢の跡。ゴールドラッシュの時代には一攫千金を夢見た人々がこの温泉で疲れを癒したのだろう。

2008/12/25

死の谷:デスバレー -アメリカの国立公園-


カルフォルニア州の東側にあるデスバレー国立公園。遠い昔、西海岸を目指した開拓者達は様々な苦労を重ねつつ夢の地を目指した。そんな彼らを待ちかまえていたのが、最後の難所デスバレーだった。長さ160km、幅8~24km、年間降水量はたった5cm以下、夏場には摂氏55度にも達する乾燥した広大な谷。

疲れ切った開拓者たちは、この谷を渡りきれずに死んでいったことから『死の谷』の名がついたと言われているが、本当は死人は居なかったそうだ。・・・とにかく死をイメージしてしまうくらい大きな谷なのだ。

デスバレーには見所がたくさんある。写真はストーブパイブウェルズの近くにある砂丘。日中は熱いので水分は必ず持参すること。 それ程規模は大きくないが、かなり疲れる。


ここ数年、異常気象が世界各地で起きているが、ここまで異常が多いと何が異常か分らなくなる。2005年には、デスバレーにたくさんの降雨があった。雨は死の谷の姿を一変させ、一面は花畑になったとか。

僕はその景色が見たくて、デスバレーを訪れたが時既に遅し。でもよく見ると、こんな植物が方々に咲いている。その生命力に驚かされる。

http://www.panoramio.com/photo/17130744

撮影場所は、ゴールデンキャニオン(Golden Canyon)という2-3kmほどのミニトレイル。まるで、映画のワンシーンのような渓谷を歩く。午後の太陽に岩肌が照らされると、黄金に輝くことからこの名がついたとか。これは道ではなくて、水が流れたあと。

この景色、まるで違う惑星に降りたったよう。僕の好きなスターウォーズでも、幾つかのシーンはデスバレーで撮影されている。その向こうからC-3POとR2-D2が現れそうだ!

2008/12/24

三日月の夜 -オリンパスEシステムで1680mm(35mm換算)撮影?-


12月22日の明け方、激しい風音で目が覚めた。窓を開けてみると、美しい三日月。強い風で汚い風もぶっ飛んで、クリアーなお月様となったのだ。

早速、E-30と機材を持って家を出た。まずはスタンダードクラスの ED 70-300mm F4.0-5.6 + 2x Teleconverter EC-20を付けて撮影。これで35mm換算、1,200mmが簡単に手に入る。


調子に乗って、更に1.4x Teleconverter EC-14を装着。これで更に1.4倍になるので、魅惑の1,680mm撮影が可能になる。

ところが、ここまで高倍率になると三脚のネジを締めるだけで、カメラ位置が動いてしまい、なかなか思いの場所に月が来ない。

さらに重要な問題も発覚。

ハイグレードレンズのED 50-200mm SWDならば、テレコンを2個付けでもマニュアルフォーカスが効くのだが、ED 70-300mmではフォーカスリングが空転するだけでピント合わせができない。

試しに他のレンズ(ED 14-42mm F3.5-5.6/14-54mm F2.8-3.5 Ⅱ)で試したが、同じように空転してしまう。そう言えば、こんな話を聞いたことがある。ハッキリ覚えていないが、12-60mmSDWと50-200mmSWDは、マニュアルフォーカスの時には機械式(?)でリングを動かしている。一方、それ以外はマイクロモーターでリングを動かしているとか。

確かに2本のレンズには滑るようなリングの感覚はなくリニアな感触だ。(話がだんだん専門外に行ってしまい収拾がつかなくなってしまった)

仕方なく、C-14を外した状態でピント合わせ、再びC-14を装着する。元々フォーカスリングが動かないので、そこそこの画像が撮影できる。こうして撮ったのが二枚目の写真だ。


オリンパスのレンズ群。スタンダードクラスでも、18mmからテレコン使用で最大1200mmまでの超広範囲をカバーしている。もちろん35mm換算だ。

フォーサーズは焦点距離が倍になるので・・・35mm換算で・・・、これ面倒だから始から「140-600mm」と書いてしまえば良いと思うのは僕だけだろうか?

オリンパス製のレンズ表記を、全て35mm換算表記にしてしまえばシンプルで分かり易い。これって、邪道なの?

2008/12/23

史上最も醜い車100選-英『デイリー・テレグラフ』紙-


少々古い話題だが、英国の『デイリー・テレグラフ』紙の読者へのアンケートで、この夏『史上最も醜い車』のアンケートが実施された。なんと愛車ホンダエレメントがこの中で58位にランクインされているようだ。

国内では不人気車で早々と販売中止になったので、これくらいでは驚かない。それよりもどんな車がランクインされているのかに興味がある。

ところが、このホームページ、非常に重くなかなか新しいページにジャンプしない。

ということで、自分でまとめてしまった。『史上最も醜い車100選』・・・自動車に興味のある方、一読あれ。

日本国内では滅多にすれ違わないエレメントだが、アメリカでは結構目にする。当然、自分はレンタカーなのだが。

この写真は、オレゴン州ユージーン。オレゴン州立大のある学生の街、ナイキ発祥の地でもある。アメリカでアウトドアヅッズを購入するREIの近くで撮影した。バンパーが同色に塗られたシルバーエレメント。

http://www.panoramio.com/photo/17093114

この写真はワシントン州シアトルの街中で。マリナーズのゲームを観戦し、ダウンタウンを散歩。日本には輸入されなかったブルーのエレメント。

日本では青い車は売れないらしい。そう言えば、その前に乗っていたフォレスターもブルー。滅多にすれ違うことはなかったっけ・・・。

http://www.panoramio.com/photo/17093111

カルフォルニア州デスバレーの中、アーティストパレットの前に駐車していたシルバーのエレメント。この道は色彩豊かな鉱物が露出していて、まるで絵描きの持つパレットのように色鮮やかなことから、命名された。

トヨタも遂に赤字に転落。為替の悪戯とは言え、まさかの出来事だ。車が憧れだったり、不可欠な遊び道具だった僕らの世代とは違い、若い世代にとって車は特別な存在ではなくなった。

直接的な切っ掛けは、世界同時不況でも、「車に頼らない社会への入口」に居るという認識も必要なのかも知れない。

ならば、どうする。

2009年の日本(当然世界もだが)の行方、強いリーダーシップを持つ人物が登場しないかな。余りにも今の政治が情けない。・・・それより自分の心配をしなくては!

2008/12/22

夏期だけ営業の古い喫茶店-ワイルドキャットカフェ-


ノースウエスト準州、イエローナイフはオーロラ観測の拠点。オールドタウンにある喫茶店「ワイルドキャットカフェ」は、1937年にオープンした洒落たログ造りの喫茶店。観光客には人気のお店だが、小さく、そして傾いている。(^^)

数少ないイエローナイフの観光スポットだが、夏期だけしか営業していない。それくらいイエローナイフの冬は厳しいのか、観光客が少ないのか。



1枚目の写真では、サイズが伝わりにくい。そこで、同じアングルでベンチに座ってみた。大きな窓はそれだけ放射熱も大きく、大切な熱エネルギーを放出してしまう。日本人にはなじみ深い広さ、天井の低さも日本級?

CANON 40Dで、モノトーン撮影。

3904 Wiley Rd, Yellowknife, NT X1A, Canada‎
Tel:+1 867-873-4004‎

2008/12/21

興味の行方 -極北・カリブー・先住民・・・-

http://www.panoramio.com/photo/12984455

E-30も無事に発売開始、順調に販売数が増えて益々開発に拍車を掛けて欲しい。この写真、チョット遊んでCANON 40D の「ピクチャースタイル」でモノクロを使って撮影。E-3にもあった機能だったが、これからはもう少し増えそうな予感。 

僕は創る側ではないし、詳しいことは専門外。E-30をどんな場所で、どう使うかが一番の興味だ。

話は変わるが、学生時代、「普通は・・・」というフレーズが、僕の周囲では流行っていた。大体が非難するときに「普通はそんな事はしない」とか、「お前のやっていることは普通じゃない」とか。言葉の攻撃に内向きになった記憶が、ひょんな切っ掛けで甦った。(あの頃は苦しかったし、熱かったなぁ、と久しぶりに思い出した)

「普通」っていったいなんだろう。

あの頃は、この言葉に異常反応していたし、それが僕のパワーの源だった。今風に言えば『自分探し』のキーワードだったのかも知れない。現在、あまり普通の生活を送っていないせいか、「普通」であることの意味も自分なりに理解できるようになった。


ところで、一昨日書いた「ユーコン準州への興味」の話。

広大な自然を求めていくと、そこに住んでいた人々や文化にも興味は及ぶ。今日の写真は、いずれもユーコンのお隣、ノースウエスト準州の写真だが、どんどん興味が広がっていく。


1枚目の写真は、ノースウエスト準州の大地で見つけた、お墓。自分の常識では、どう見ても「普通」ではないし、その生活振りを想像することもできない。こんな何もない場所にどうして墓が・・・と、人知れず消えていく歴史にも好奇心が湧いてくる。

今日は取り留めのない話でした。

関連:ツンドラの大平原で・・・ -ノースウエスト準州-

2008/12/20

変幻自在、最強の2トップ誕生? -OLYMPUS E-3 & E-30-

12月20日、 いよいよオリンパスE-30の発売開始。我が家にも<レンズキット>がやって来た。これが、かなりイケテル!
店頭で手にとっても実感できるが、じっくりチェックしていると、さらにそう思えてくる。

気になったのが背面。液晶の中心とファインダーの中心が同じ線上に揃っているので、非常に落ち着きがよい。それから、再生時に使用するボタンの機能表示はE-420/520同様ブルーの表示、E-30でも「カラーユニバーサルデザイン認証」も受けている。

一番興味がある機能が、多重露出。コマ数は2枚から4枚まで選べるが、ボタンひとつで簡単に呼び出せないのでFnボタンに登録できると良いと思った・・・。

しかし、全く違うシーンを重ねないとこの機能の魅力は引き出せない。実際の場面を考えてみると、RAWで撮影後、カメラ内で合成することが多くなるだろう。

E-30は、日常持ち歩いてそんな題材を集めるカメラ。全く新しいカメラの遊び方だ。


2枚目、3枚目は、試しにPC上に写真を表示して、E-30の多重露出と編集機能を使って練習してみた。
単体で撮影する写真とは違い、「重ねるためのバランス」を考慮して撮影することが重要。その為には、どんなイメージで仕上げたいかを自分の中に持っている必要がある。
オリジナルの画像、早く仕上げてみたいと思う。

予定通りならば1年後。E-3とE-30がグルグルと回って「ちびくろサンボ」の様に混ざってしまうと、次期E-3が誕生!?

いやいや、更なるパフォーマンスを搭載か、果たしてどんな奴が登場するのか?
(E-30登場でも、E-3が僕のメインであることは変わらない。E-3の2トップ、E-30は超攻撃的なミッドフィルダー、この布陣が僕のスタイルだ。)

2008/12/19

E-3の次に来る物 -OLYMPUS E-30 前夜-


僕が最も強く惹かれている場所、ユーコン準州。原野を歩いて、自然の中で過ごす。この場所をもっと良く、そして深く知ることが、当面の目標になっている。これからは更に奥深く入って行くつもりだ。

そんな場所でE-3はとっても心強い。

完璧なダストリダクション、頼りになる手振れ補正、撮影に集中できる防塵防滴、自分のイメージが形になる100%の視野率、そして惚れ惚れするオリンパスの色・・・僕にとってはこれ以上ない完璧なカメラだ。



そんな頼りになるE-3だが、不満がない訳じゃない。

ところで、明日はE-30の発売日。実機を手にする迄は、次期E-3待ちの姿勢だった。ところが、じっくり触ってみて、気持ちは180度変わった。E-3から一年間の進化は想像を超えていた。

ライバルは中級機、CANON 50DやNIKON D90と言われているし、E-30の価格の高さも話題になっている。

実際に発売されれば価格はこなれてくるだろうが、個人的な意見としては性能的に肩を並べるどころか、頭ひとつ飛び抜けていると思う。

ダストリダクション、手振れ補正、11点ツインクロスセンサー・・・これだけでも他機をリードする価値が充分にある。(例えばCANONの70-200mm F2.8ならば、ISが付くだけで5万円アップする。後々レンズを購入することを考えたら、ボディ側に手振れ補正が付いているメリットは大きい・・・と考えるのも僕がα-7D育ちからかも?)

加えて、アートフィルターやマルチアスペクト、多重露出など、写真の可能性を広げる機能の数々。高価なソフトやパソコンを駆使すれば可能な機能だが、誰もが同じ環境にあると思ったら大違い。それをカメラ単体で処理できるのだから、新しい層に写真の楽しみを訴求するには最高のモデルになったと思う。

それよりも、E-30から見えてくる次期E-3が非常に気になっている。E-3とE-30の間が一年間、さらに一年間後には次期E-3が登場するとするならば、どんな成長を遂げているのか!

E-3の次の次に来る物・・・E-30を見たことで、期待は一層高まっていく。

2008/12/18

風の港は猫が快適に暮らす町 -東かがわ市引田町-


今日は日本の話。

香川県東かがわ市引田(ひけた)。主な地場産業は手袋生産で、香川県の手袋生産量は全国の70%を占めている。僕らが使っているグローブも、この一帯で生産されている可能性が極めて高い。

かって瀬戸内海は重要な交易路だったが、強い季節風や悪天候などを避ける「風待ちの港」が必要だった。引田港は、湾に突き出た城山半島が北東風を防いでくれる理想的な「風待ちの港」だったことから、海上交通の要所として大いに栄えた。

「砂糖」「塩」「綿」の讃岐三白の他、醤油なども交易の目玉になった。和三盆なんかも引田の名産だ。引田の氏神である誉田八幡宮から朱色の御幸橋を渡り、本町沿いに商家が並び、現在もこの古い町並みは観光名所として製にされている。

そんな古い町並みを歩くと、古き良き日本を思い出させてくれる。猫が安心して歩ける街、引田はお気に入りの街だ。


香川を訪ねる人の目的は、やはり讃岐うどん。その数は800件以上とも言われているが、通好みのお店は外観からは飲食店と分らないから面白い。値段も安いし、美味しい。

ある日、朝早く起床、駆け足で「讃岐うどん食べ歩き」を敢行、順に、谷川製麺所(東植田)→山越うどん(綾部郡綾上町)→やまうちうどん(仲多度郡仲南町)→宮川製麺所(善通寺市中村町)→宮武うどん(仲多度郡琴平町)→山下うどん(坂出市加茂町)と6件をはしごうどんした。

このルート、地元の通にアドバイスをもらったので、かなりイケテルルートだと思う。もしかしたらもう営業していないお店もあるかも知れないが・・・。

因みに、加ト吉の本社も香川にある。「冷凍さぬきうどん」は個人的には大満足の味。

2008/12/17

オリンパスブルーの血 -オリンパスE-30 に一票-


オリンパス E-30 の国内発売まで3日。E-3の登場からはや一年、素直に性能向上を喜びたい。

カウンダウンが始まった日本だが、海外の様子はどうなのか?

欧州オリンパスは「エボリューションキット」 「小町キット」の他、E-3の「Flash-Back Promotion!」のキャンペーンを実施中。E-30のプロモーションは非常に質素、販売開始は2009年1月中旬の予定。

一方オリンパスアメリカでは、クリスマスまで日本で言うキャッシュバックを展開中。E-30は、格好いい写真とともに分かり易く機能を説明。アメリカでも欧州と同じ1月中旬のようだ。



世界中の消費が冷え込む中、オリンパスに限らず全ての工業製品の販売が低迷している。新製品であっても、この流れが波及することは誰にでも予想できる。

かってロサンゼルス・ドジャースの監督だったトミー・ラソーダ氏は、「私の中にドジャーブルーの血が流れている」と表現しドジャースへの愛を表現した。

さすがにブルーの血は流れていないが、オリンパスブルーファンの一人として、E-30に一票。この一票が次期E-3へと続いていくと信じて。

応援している!

2008/12/16

アークティックサークルまであと少し -デンプスターハイウエイ-


ユーコン準州、北部を貫くデンプスターハイウエイは、極北の町Inuvik(イヌビック)まで続く736kmの道。途中405km地点でアークテックサークルを通過する。北緯66度33分。ここから先は北極圏、それほど簡単ではないが、個人の力でアクセスできる数少ない場所と言える。

簡単なモニュメントがあるだけ。この線を越えたからと言って、何が変わるわけじゃない。でも、心が変わる。


アークテックサークルのモニュメントがある一帯の遠景。周囲の風景はこんな感じで、写真左が北。南北に連なるリチャードソン山脈、カリブーはこの山脈を迂回するように南進する。

画像のほぼ真ん中に、アークテックサークルのモニュメントが見える。
一枚目はED 300mm F2.8で、二枚目はほぼ同じ場所からED 12-60mm F2.8-4.0 SWDの広角側で撮影。

2008/12/15

ホワイトアウトのハイキング -ユーコン準州クルアネ氷河で-


ユーコン準州の西、ローガン山を頂くクルアニナショナルパーク。一帯は、自然遺産(世界遺産)にも登録されている手つかずの広大な土地だ。

太平洋からの湿った空気が山脈にぶつかると、一帯は霧に包まれる。その頻度は極めて高い。こんな場所へ、飛行機で降り立ちキャンプができる。そのような場所だから、迎えが来ないこともしばしば。

案の定、居座った低気圧の影響で、飛行機が飛べない日々が続いた。

かといって、テントの中で悶々としていても仕方がない。真っ白な中、表に出る。GPSのナビゲーションだけが頼りなハイキング。


氷河の中で珍しい岩山に登ると、だんだん霧が晴れてきた。一瞬だけ、弱い日差しが氷河に影を作る。幻想的は風景が広がった。


翌日、霧は晴れローガン山に美しい夕焼けが掛かった。この日の夜、初めてのオーロラを目撃。迎えが来なかったお陰で、素晴らしいお土産ができた。
そして、翌日。待ちに待った迎えが到着、氷河を後にした。

2008/12/14

新兵器投入 -GPSロガー m-241-


以前から気になっていた新兵器を導入。ハンディGPSデータロガーのm-241だ。

いろいろな場所で撮影していると、「あれ、どこで撮影したっけ?」と分らなくなることがある。そんな時に便利なのが「ジオタグ(geotag)」というもの。

デジタル画像には、撮影した時の設定や日時などの情報がExif情報として埋め込まれている。通常は確認することはできないが、右クリックで確認できるなんていうソフトも出回っている。「どんな設定で撮影しているのかな?」など、参考にできるメリットもある。

GPSロガ-とは、データーを収集する機能に特化したGPSレシーバーだ。レシーバーとカメラの時間をリンクさせておけば、最も近い時間(記録のインターバルを短くしていけば、精度は高くなるが、データー量は多くなる)のポイントが撮影場所と言うことになる。

専用ソフトを使用して、Exifファイルにこの位置情報を埋め込めば、グ-グルアースなどの地図にドロップするだけで、その位置にジャンプしてくれる。 何とも便利な機能なのだ。

ところで、日本のメーカーでは、ニコンが精力的。SLRではオプションのGPS受信機を本体と接続することで、画像にジオタグを埋め込める。コンデジでは、COOLPIXP6000がGPSを標準装備。チップの感度や消費電力の問題もあり、まだまだ完成度は高くないようだが、今後の方向性としては悪くない方向性だと思う。

撮影した画像の整理にはいろいろな方法があるが、ジオタグを使えば地図上で整理するなんてことも可能。今までも駆使すればできないことはないが、簡単に誰でもできるという点では、一体型ならば旅好きやアウトドア好きには受け入れられる可能性はある。

GPSチップの感度も良くなり、消費電力も低い製品が登場したことで、将来的にはGPS付きのカメラは普及すると思う。

12日付けの「SWマニアの予想 -µ TOUGH シリーズ登場前夜-」に関係して少し。もし新しいµ TOUGHシリーズが、決算発表時にアナウンスされた春モデルだとすると、「大変高付加価値のある製品」となる。
「防水・防塵性能」、「耐衝撃性能」、「耐低温性能」の3点は、既存の付加価値として既に定着しているので、これが新たなアピールポイントとはならない。

"大変高付加価値"とはいったい何か。

新シリーズのキャラクターを考えれば、GPS搭載という選択は悪くない。GPSのオン/オフはボタンひとつで簡単に変更できるようにして、気圧センサーの高度表示を10m刻みに、デジタルコンパスも搭載して、カメラを越えるアウトドアギアにする。明るいレンズを搭載して、カメラとしての基本性能も向上させる。

個人的にはμ1030SWは充分スタイリッシュだし、金属の質感といい、ズッシリくる重さといい、大変気に入っている。
オリンパスが考える「アウトドアなどのアクティブな場面から、パーティーなどのフォーマルな場面まで、時と場所を選ばないスリムでスタイリッシュなボディーデザイン」がどんなデザインなのかは分らないが、泥だらけのディフェンダーでパーティー会場に乗り付けて、タキシード姿のジェントルマンが降りてくるなんてのが僕の考えるお洒落。だから現行のデザインは大事にして欲しいと切に願う。

話が大きく逸れてしまったが、近日中に-GPSロガー m-241-の使い勝手をリポートする。

2008/12/13

太古の森を歩く -ホーレインフォレスト-


恐ろしい勢いで円高へシフト、今日は88円台に! 輸出企業は大打撃だが、輸入業者はチャンスかも知れない。ガソリンも安くなったし、海外旅行にも行きやすくなった。ある意味で、海外撮影行のチャンス到来・・・だ。

写真は、ワシントン州オリンピック国立公園。シアトルからフェリーに乗って対岸に渡り、US101号でホーレインフォレスト(HOH Rain Forest)を目指した。その途中、美しい湖がある。クレセント湖だ。対岸の風景が鏡のような湖面に写り込んだ。


オリンピック国立公園にあるホーレインフォレストは、苔や地衣類が豪快に育った熱帯雨林。手つかずの太古の森が広がる。整備されたトレイルを歩けば、不思議な感覚に包まれる。



公園を出たところで道路の反対側にムースを発見。たまたま付けていた広角レンズを付け替える間もなく、実際の距離以上に遠く遠くなってしまった。

そのお陰で、バックミラーに自分が写り込んだ面白い写真になった。

E-3を手に入れてから、モニュメントバレー、ザイオンなどのユタ、ネバダ界隈の国立公園に行きたいと思っていた。特に3年ほど前から狙っていたアンテロープキャニオンだったが、最近メディアの露出が増えてしまったのが残念。