「そこでしか撮れない写真」の意味

http://www.panoramio.com/photo/16044769

今年のユーコン行。行きたい場所、やりたいことが多く、僅か12日間では全く不足。その中で一番大きな心残りが、トゥームストーンでのハイキング。この谷の一番奥に見える尖った山がMt.Monolith(2135m)で、撮影場所から直線で約16km。

別にこの山に登りたい訳じゃない。

この谷に沿ってTombstone Passを進み、Grizzly Passという低い峠を越えるとGrizzly湖という小さな湖がある。ここまで来るとモノリスは目と鼻の先。湖畔でキャンプして数日を過ごし、Grizzli Passを歩いて戻る。約45kmの行程になる。

水場も豊富なので、多くの野生動物が生息している。もちろんグリズリーもいるが・・・。



トゥームストーンのビューポイントを過ぎ、振り返ると、夕日に染まるMt.Monolithが見えた。後ろ髪を引かれながら、北を目指した。

今回はカリブーを優先してしまったが、次の機会には是非、この谷に分け入りたいと考えている。



Mt.Monolithのアップ(ED300mm/F2.8を使用)。この険しさは周囲の山々の中でも際立っている。

モノリスと言えば「2001年宇宙の旅」(原題:2001: A Space Odyssey)に登場する謎の石柱物体で、物語の中で大きな存在になる。

Monolithの意味は、「石柱、一枚岩」などの意味があり、この山容と名前に強く惹き付けられる。もっと近くでみたら果たしてどんな風景か。夜、この岩山にオーロラが掛かる。小さな湖の湖面には、その姿が映り込んでいる。そんな想像を巡らせる。1:250000の詳細地図も手に入れ、詳細ルートもチェック済み、後は実行あるのみだ。

「そこでしか撮れない写真」

gaiko worldのサブタイトルにこの言葉を選んだ。少々気恥ずかしいし、そもそも写真はそこでしか撮れないのだから、「今更何を言っているんだ!」と笑われてしまいそうだ。

このタイトルには、自の力でアプローチして、最高のタイミングをじっと待つ。通り過ぎるような撮影スタイルではなく、一枚の写真にじっくりと時間を注ぐ。自らに『そうあれ!』という自戒の念が込められている。
それが、「gaiko world -そこでしか撮れない写真-」なのだと思う。

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