2009年のベストブロダクツ-アークテリクス アトム MX ジャケット-

2009年は、アウトドアブランドが街に溢れた年だった。僕の世代的には特別なことではないので、「何を今更」というのが正直な気持ち。

山を歩いていても、ファッショナブルな女性が増えたと思う。それはそれで大歓迎、何事も間口が広いことは歓迎されるべきだ。

カナダ好きな僕にとって、カナダブランドのアークテリクスは特別な存在だ。 そしてパラグライダーの世界に生きる端くれとして、始祖鳥のロゴマークは「飛ぶことを夢みた」同類項として心通じるものがある。更にアークティックサークル(北極圏)を連想させることも、心が躍る。

彼らがモノ創りに対してオタクであること、一切の妥協をしないこと。そしてマーケットに媚びないことは、一番の心惹かれる所以だ。

僕が選んだ2009年のベストブロダクト。それがアトム MX ジャケットだ。

中間着としてアトムシリーズは、アウターとしても使えるAtom LT Hoody(Mサイズ:375g)、最も標準的な中間着としてAtom LT Jacket(Mサイズ:326g)、そして最もオタク度が現れているAtom MX Jacket(Mサイズ:276g)の3モデルがある。

リップストップにウレタンコートした表面素材(ルミナリア)と、軽量で保温性の高いポリエステル短繊維(コアロフト、60 g/㎡)をインシュレート。サイドパネルは、重ね着を考慮してポーラテックパワーストレッチを使い撥水加工をした。

普通のメーカーならばHoodyとJacketの差は、文字通りフードの有無で終わらせる。ところが、アークが作ると、似て非なるものが出来上がる。アウターとしての想定もあるHoodyは腰回りの作り込みが緻密、方やアウターと中間着の性格を持つJacketは腰回りが重ね着しやすいようしなやかな作り込みがされている。

中間着としての価値を重視したMXは、サイドパネルから上腕全部(一枚の型紙で肘部分に合わせがないのは芸術的、素材の無駄が多いので普通は考えられない!)をポーラテックで作り込み、腰から下にはコアロフトが入っていないので重ね着した時の違和感がなく腰回りもスッキリしている。

パラグライダーでも重ね着はバランスが崩れてしまうので禁物、これはかなり使える中間着といえる。

アトムMXジャケットは、昨今のアウトドアカジュアルブームで評価されることはないだろう。いや、絶対にない。見かけの流行に左右されない、本物とはそう言うものなのだ。

2009年のベストオタク賞、Atom MX Jacketで決まりだ。

ついつい長くなりました!

価格など詳細は、ARC'TERYX(アークテリクス)の日本正規代理店サンウエストへ!

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