前日のフォローです-アークティックサークルのオーロラと州境の風景-


この晩は、太陽風の影響でオーロラが活発になり始める夜。アークティックサークルのモニュメント上空を荒れ狂うオーロラ・・・をイメージして、後ろ髪を引かれながらカリブーの群れに別れを告げた。

が、結局、雲が多くてこんな写真しか撮れなかった。翌朝、ニュージーランドから来たカップルが来て、男性の方が素っ裸の写真をとっていた。さすがニュージーランド人!(彼女の隣で自分もシャッターを切った)

結局、この晩移動したことで、カリブーを間近で撮影するチャンスを逃した。たとえ粘っていても、正否は保証できないのだが、それでもチャンスをみすみす逃した自分に対し、後悔の念が込み上げてくる。


3日間を州境で過ごし、本当に最後の瞬間。これから1000km走って、ホワイトホースに戻らなくてはならない。そんな時に限って、雨が降っている。

雨のデンプスターハイウエイ、それも夜のドライブ。以前の苦い経験から、完全にトラウマになっている。すさまじく憂鬱気分だ。

暫く車を止めて躊躇していると、雨の塊が過ぎ、次第に日差しが差し込んできた。左の黒い部分はまだ雨が土砂降り、右の岩肌は水分が反射して微妙な色に輝き始めた。



数分後には完全に雨雲が去り、太陽に照らされた何とも言えない不思議な空間が現れた。まるでどこか違う星(本物は見たことはないが)の風景のようだ。

良い物を見せて貰い元気百倍。ホワイトホースに向けてスタートを切る。そう言えば、昨日の「観察ポイント」とはこの場所のこと。襲われたカリブーも、この場所から撮影した。

さぁ出発だ、双眼鏡で遠くの山を観察すると、次々とカリブーが集結しているのが見える。季節移動が本番を迎えたようだ。

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