極北の旅人 -愛嬌いっぱいのカリブーたち-


早いもので2008年も12月。クリスマスシーズンということで、今日はカリブーネタです。

カリブーの群れを求めて訪れた、ノースウエスト準州のツンドラの大地。彼らは、何もないこの平原を、餌を食べながら数千キロの旅をする。数十頭の小さな群れから、大きい集団では数万頭にもなるという。

四輪駆動のカリブーたち、移動速度はかなり速い。一見平坦に見えるツンドラだが、小さな草木が覆っていて(それを食べながら移動している)歩きにくい。時には湖が行く手を阻むも、匠に泳いで渡る。野を越え山を越え、出産のたびに極北の大地を移動する。彼らの遺伝子に組み込まれた習性だ。


遙か遠くにごま粒のようなカリブーが現れ、ゆっくり、バラバラに迫ってくる。気が付れないよう、ジッと身を伏せチャンスを待つ。しかし、僕らに気が付いても、決して逆戻りはしない。彼らには目指す方向があるので、安全な距離を保ちながら迂回していく。

だから、なかなか近くには寄れない。シグマ50-500mmは多いに役立ったが、不満な点がない訳ではない。当時の最良の選択だったが、結局、帰国後に手放してしまった。


http://www.panoramio.com/photo/16465809

ある日、カリブーを捜して歩いていると、小高い丘の向こうにカリブーの角が見えた。身を伏せ、物音をたてないよう細心の注意で近づく。ギリギリのところから撮影したのが、この写真。身を伏せて休憩している場面に出会うチャンスは滅多にない。

もちろんこの後、気が付いて安全距離まで逃げるが、立ち止まって振り返る。この様子は、6/26の「Lost Trapper -失われた家主-」で書いた。

ところで、アラスカからユーコンを旅するカリブーの群れを追って、5ヶ月間旅をした夫婦がいる。その旅の様子は『Being Caribou』のタイトルで本とDVD(感動!!)になっている。日本では販売されていないが・・・アマゾンで本だけは発見。

web:Necessary Journeys

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