極北へ続く一本道 -デンプスター ハイウェイ-


ノースウエスト準州のイヌビック(Inuvik)へ続く約740kmの一本道、デンプスターハイウェイ。紅葉が素晴らしいトゥームストーン準州立公園を抜け、さらに登り続けると大きな平原に出る。道の両側は、相変わらずの真っ赤な大地。

この時は先を急いでいたので手早く道からの景色を収めただけだったが、今度は奥の山に登って、上からの景色をカメラに収めたい。できれば、そこにテントを張って、紅葉の山に掛かるオーロラを撮影したい。その晩にオーロラが出なければ、もう一泊する。時間に追われる旅ではなく、ゆっくり時間を使う旅をしてみたい。

更に北上すると、小高い丘が続く平坦な風景に変わっていく。標高1000mそこそこ、大きな木はほとんど見あたらない。道路に沿って小さな川が流れ、小さな湖・・・というか大きな池が無数にある。

道路は、舗装道路ではない。永久凍土の大地では、舗装しても直ぐに道路が変形してしまう。小石混じりの簡易舗装で、できればしっかりしたタイヤを履いている車が望ましい。


最初の補給地、イーグルプレインズまでは約370km。一軒の宿泊施設とレストラン、給油所があるだけの場所だが、唯一の場所だ。ここを過ぎると北極圏までは36km。

360度広がる極北の景色に伸びる一本の道。先人はこの道をどうやって作ったのだろう。この道の先には、どんな町があるのだろう。そして、どうやって人々が住み着いたのだろう。好奇心は高まっていく。

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