地球の色 vol.2


極北のツンドラ地帯は痩せた大地と厳しい寒さのため、大きな木が育つことが困難な環境だ。その代わりに苔や地衣類、ヒメカンバなどの低木類が育ち、雪が溶けると絨毯のように大地を覆う。
9月の声を聞く頃には、緑の絨毯は黄色、橙、赤と一気に色づき、冬の訪れを知らせる。

昨年訪れたホワイトフィッシュ湖畔。到着した時は緑の大地だったのに、最終日にはこんな鮮やかな色に変わってしまう。この時は、迎えの飛行機が一日遅れたので、この色に出会うことができた。最高の一瞬は、絶妙なタイミングなのだ。


極北を流れるユーコン川は、ベーリング海に流れ込む全長3700kmの大河。カヌーイストならば、その流れに身を任せてみたい・・・と願う憧れの川だ。

北の町ドーソンシティは、当にユーコン川にクロンダイク川が合流する場所に開けた町だ。ホワイトホース周辺のユーコン川は透き通っていたが、ここまで700km以上を流れる間に微少の砂塵を巻き上げながら流れてきたのだろう。かなり濁っていた。そこにツンドラの平原を源流とする全長160kmのクロンダイク川が流れ込む。
白いユーコン川と透き通ったクロンダイク川のコントラストが不思議な光景を作りだした。ユーコン川上空をパラグライダーでフライトしながら、シャッターを切った。

瞬間は一瞬だから意味がある。その一瞬を見届けて切るとる。自分が存在する意味がある。

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