あ~究極の贅沢!-氷河キャンプ⑤-


少々間が空いてしまったが・・・。結果から先に言うと、氷河に到着した翌日、迎えの飛行機は来なかった。周囲は真っ白、足元さえもハッキリ見えない。これでは有視界飛行の航空機は飛行できない。

そんな中、GPSを頼りに、散策に出かけた。"ホワイトアウト"とはこのことか、歩いていても平衡感覚が全くない。フラフラとしてくる。小一時間歩いただろうか、暫く歩くと岩山が見えてきた。スノーシューを脱いで岩山をよじ登る。頂上に立ってみると、うっすらとキャンプが見えてくる。裏側は結構切り立っているように見えた。


標高2500mの氷の大地に、可憐な植物を発見。案内してくれたsianは「これはクルアネ・ポピー、結構珍しいよ。」と、高山植物好きならば、これだけでも見に来る価値がありそうだ。

翌日も、そして翌日も、迎えは来なかった。天候は決して悪くはなかったが、飛行機が飛べる環境ではないようだ。それでも、ザイルワークや氷河散策、更に足の伸ばして遠距離ハイキングと、内容の濃い毎日を過ごした。
半面、食料は質素に、最後はラーメンだけになった。当然、アルコールはとっくにない。当初、昨年はドイツの一行が一週間スタックしたと聞いて、「それも良いよね!」と気楽に笑っていたが、自分たちのみに降り掛かってきた・・・ヘインズの熊、ホワイトパスの電車、帰国便にも乗れなくなった。これも旅の醍醐味だ。

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