この山、忘るべからず-トレッキング・パラグライダー-

パラグライダーを背負って山に登り、帰りは飛んで下山する。野山を歩き自然を満喫した後に、最高のクライマックスが待っている。トレッキング・パラグライダー、ヨーロッパで人気のフライトスタイルだ。但し、風が悪ければ徒歩で下山しなければならないのだが、それがまた、楽しい。
去年の夏、蔵王連峰南端にある標高1705mの不忘山(ふぼうさん)に出かけた。午前4時前、ヘッドライトの灯りを頼りにスタート。7時頃には山頂に到着。
この不忘山、1945年3月10日に不幸な事故が起きている。日本に飛来した3機のB-29が、山頂付近に相次いで衝突した。山頂付近はガレ場になっており、1番機がここに衝突した。「不忘の碑」というモニュメントが建てられている。
風の様子を伺いながら待つこと1時間、手つかずの自然の中でフライトするのは、慎重さが欠かせない。タイミングをみてテイクオフ。標高1700m、新緑の中を飛ぶ。フライトする自分の影が森の中に見える。約10分のフライトだが、満足度はすこぶる高い。

http://www.panoramio.com/photo/11781231

普段は車でテイクオフまで移動するので、楽チンに慣れてしまった体にはチョット厳しい。一般的な機材は20kgにもなるので、必要度の低い機材は省いてダイエットが必要だ。パラグライダーの世界でも軽量化が進み、ビックリするような軽量・コンパクトな機材も続々登場している。

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