あ~究極の贅沢!-氷河キャンプ③-


4人乗りの小さな飛行機で、歩いたら4日も5日もかかるような場所に降り立った。真っ青な青空、真っ白な雪原、そして「ドカ~ン」と聳えるMt.ローガン。

もし、ここに一人で立ったら、さぞかし途方に暮れるに違いない。でも、ここには仲間が居る。それに、明日には迎えの飛行機が来るのだし・・・とにかく景色を楽しもう!!!

http://www.panoramio.com/photo/11944787

これが僕らのベースキャンプ。右のテントがキッチン兼リビングがあるメインテント。中央が宿泊テントで向こう側に3張りならんでいる。左端がトイレテント(大専用)で、期間中、最も強いインパクトを受けた。インパクトの内容は別な機会に紹介する。

その間にあるのが小用の男女兼用のトイレ。地面に穴を掘っただけだが、小水で地面が掘れると、更に掘ってどんどん深くなる。最大で一段30cmほどのステップが3段有った。これが油断すると足を滑らせてしまうやっかいな場所なのだ。ある晩、僕はユーロトレックの井上さんが落ちたのを目撃した。翌日、小用トイレは新たな場所に移動していた。(やはり深くなり過ぎたのだ!)

飛行機は3往復して、我々7名のパッセンジャーを氷河まで運んだ。全員が揃ったところで、メインテント内で簡単なミーティングがあった。その前にテント内にいた僕は、ある出来事を目撃した。全ての面倒を見てくれるSianが、唯一のストーブに火を入れようとしていた。8月と言えども、外は一面の雪、それなりに寒い。そんな我々のためにテント内を暖めようとしたのだろう。

次の瞬間。「ボッ!」というぎこちない音と共に、ストーブは【ストール】した。「ちらっ」と僕を見た彼女は、何事もなかったように、実にスムーズに別の仕事に取りかかった。

Yahooの大辞泉では「[1.航空機が失速すること。2.自動車などで、エンジンが急に停止してしまうこと。」の意味があるが、日常生活では滅多に使うことがないこの言葉以外に、僕の頭には思い浮かばなかった。

ストーブが壊れた・・・? 一晩の辛抱、まだ8月だし・・・まぁいいか。

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