Eagle's Nest (鷹の巣)
動物の写真に興味を持ったのはこの時から。アラスカ州ヘインズに行けば、野生の熊の写真が撮れる。それだけを頼りに、ホワイトホースに到着した足でヘインズを目指した。そこに行けば良い・・・とにかく行ってから聞こうと。これが僕の旅スタイルだ。
これが意外に遠く、ヘインズに到着したのは翌日の昼過ぎ(途中で意識を失ったので)、雨がしとしとと降っていた。まず地図を手に入れ、大方の予想を立てる。「多分ココかな」と考えがまとまったところで、マーケットの店員さんに「熊の写真が撮りたいんだけど」とリサーチし、予想を確信に変える。
ところで、よく見てみると、あちこちに白頭鷲の絵が描いてある。白頭鷲はアメリカの国鳥なのに、ほとんど本土(?)では見ることができない。以前、バンフ郊外で目撃していたので、大凡の生態と見つけ方は分っていた。
そうこうする内に、現場と思われる付近に到着。こんな広い場所で、どうやって熊を撮る(「捕る」ではない!)んだと自虐的になりながら周囲を見回していると、いるじゃありませんか! 白頭鷲が。頭が白いから遠くても直ぐに分る。
http://www.panoramio.com/photo/11732059
(横いちに置き換えました:旧画像http://www.panoramio.com/photo/11657552)
この時はまだα7-Dを使っていた。雨の日の午後、超遅いAF性能では自由気ままに飛ぶ鷲を追えるはずがない。動きが全く予想できないので、マニアルでは対応できない。この2枚、小さくしたから見られるものの、今日の今までボツだと決めていた写真だ。
この日は、熊の写真と会わせて200枚ほど撮影したが、まとも(に近い)なものはごく僅か。熊の写真は次回に紹介する。
それまで機材に関しては何の欲求も持たなかったが、初めてキヤノンやニコンが欲しいと思った。これが、泥沼の始まりだった。
あれから2年、今度はE-3を持って出かけたい・・・と思っている。
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